出版社内容情報
世界金融危機は新しい金融リスクを発現させた.個別機関によるリスク管理と,国家による金融規制の分析から,各国レベルからグローバルレベルに意識を拡大させた,新しい金融危機管理の必要性とそのあり方を説く.
東アジアにおける地域金融協力にも言及.
目次
第1部 個別機関における金融リスク管理(金融危機後の金融リスク分析の新しい流れ―モラルハザードの価値評価;世界金融危機時における資金調達行動―日本企業における社債市場の環境変化)
第2部 金融リスクに対する金融規制(世界金融危機の背景と金融規制の動向―規制厳格化とその問題点;EUにおける金融規制―危機管理の統合と銀行同盟への進展)
第3部 グローバル経済の金融危機管理(世界金融危機とユーロ圏危機―金融危機管理における東アジアへの教訓;アジアの資本フロー・通貨と金融危機管理―域内地域金融協力の役割と課題;金融危機管理としてのFRBの役割―量的緩和政策と通貨スワップ協定;IMFの危機管理フレームワーク―ILOLRの役割とIMFの課題)
総括および課題と今後のあり方
著者等紹介
小川英治[オガワエイジ]
一橋大学大学院商学研究科教授(国際金融論)。1957年北海道生まれ。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(商学)。一橋大学商学部専任講師、助教授を経て、1999年4月より現職。1986~88年ハーバード大学経済学部、1992年カリフォルニア大学バークレー校経済学部、2000年9月国際通貨基金調査局で客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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