コーポレート・ガバナンスの経済分析―変革期の日本と金融危機後の東アジア

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  • サイズ A5判/ページ数 424p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130402088
  • NDC分類 335.21
  • Cコード C3033

出版社内容情報

メインバンク制や株式の持ち合いといった従来のシステムが変わりつつある日本と,金融危機を通じて企業の家族所有が崩れた東アジア諸国において,ガバナンス構造が企業のパフォーマンスに与える影響を経済学的に分析し,企業システム改革の道筋を示す.

内容説明

昨今の日本では、企業倒産や経営破綻あるいは企業の不祥事が相次いで発生しており、企業のあり方や企業は誰のものかといったコーポレート・ガバナンスに関連する議論が盛んになされている。また、金融危機を経験した東アジアでは、ガバナンスの未熟さや非効率性が危機発生と関連しているのではないかという見方が広まりつつある。しかしながら、日本や東アジアでは、現状ガバナンスの議論の多くは法律論や制度論に基づくものであり、経済分析的アプローチに基づく議論は未だ十分であるとはいえない。本書は、このような現状に鑑み、コーポレート・ガバナンスに関する諸問題を、主に経済学的アプローチに基づいて分析しようとするものである。

目次

コーポレート・ガバナンスからみた日本と東アジア
第1部 日本のコーポレート・ガバナンスの構造的特色(日本のコーポレート・ガバナンス改革―ステイクホルダー型ガバナンスは可能か;親子会社間の多面的関係と子会社ガバナンス ほか)
第2部 コーポレート・ガバナンスと企業のパフォーマンス(企業収益と負債―「企業活動基本調査」に基づく日本企業行動のパネル分析;日本企業における外資比率と企業経営―パネル・データを用いた実証研究 ほか)
第3部 企業金融からみたガバナンス問題(企業金融・株式所有構造の変遷と企業業績への影響―地価依存と持ち合いの効果;日本における銀行モニタリングのガバナンス機能 ほか)
第4部 東アジアのコーポレート・ガバナンス(東アジアにおける企業グループ・財務危機・投資家保護;東アジアにおける外国人投資家によるコーポレート・ガバナンス ほか)
第5部 アジア危機とガバナンス構造(アジア危機とコーポレート・ガバナンス;フィリピン製造業のコーポレート・ガバナンスと負債の役割―企業属性による違いとアジア危機の影響の検証 ほか)

著者等紹介

花崎正晴[ハナザキマサハル]
一橋大学経済制度研究センターコーポレート・ガバナンス班代表者

寺西重郎[テラニシジュウロウ]
一橋大学経済制度研究センターコーポレート・ガバナンス班代表者
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