出版社内容情報
特許性の基準やその範囲,企業の知財戦略,技術の取引や移転,あるいはそれらをとりまく司法制度や競争政策などの観点から,知的財産権がイノベーションに与える影響を理論的・実証的に分析することで,効率的な企業組織や望ましい知的財産制度のあり方を探る.
目次
第1部 知的財産権と技術取引(研究開発における企業の境界と知的財産制度;産学連携制度の日米比較―イノベーションへの影響 ほか)
第2部 研究開発生産性と研究開発・知財戦略(個人発明家と企業内発明者―米国特許データからみた個人の発明生産性とその決定要因;日本のバイオベンチャーにおける共同研究と特許出願 ほか)
第3部 累積的・補完的な技術革新と知的財産制度及び競争政策(技術知識の補完性とプロパテント政策の効果;有用性基準の経済学―累積的技術革新の観点から ほか)
第4部 知的財産制度の選択(共進化のプロセスとしての日本の特許制度と技術革新;司法環境、特許の保護範囲が投資に与える影響 ほか)
著者等紹介
後藤晃[ゴトウアキラ]
東京大学先端経済工学研究センター
長岡貞男[ナガオカサダオ]
一橋大学イノベーション研究センター
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