出版社内容情報
19世紀から1960年代アメリカの「リブ」、バックフラッシュの日本まで、フェミニズムの展開を、政治史のなかに位置づける。いま拡散しバックラッシュの危機にもあるというフェミニズムは, 何と闘い何と和してきたのか.主要人物・事件・ 女性学の展開を追い,リベラリズム,社会主義,戦時体制そして「ネオリベ」へと続くうねりのなかで,身体・家庭の政治,国家の政治と葛藤してきた流れを,「我々の政治史」として理解する。
序 章 フェミニズムとは何なのか
I 第一波フェミニズムと女性参政権運動
1 イギリスの女性参政権運動
2 フランスの女性参政権運動
3 日本の女性参政権運動
II 第二波フェミニズム――アメリカと日本のリブ
4 アメリカにおけるウィメンズ・リブとその後
5 日本の「ウーマン・リブ」とその後
III ネオリベラリズムとポピュリズムの時代の日本の女性政策
6 男女雇用機会均等法から男女共同参画社会基本法へ
7 家庭内暴力の争点化からDV法制定・改正,そして児童虐待防止法へ――アメリカと日本の経験
IV フェミニズムに対するバックラッシュ
8 アメリカにおけるバックラッシュ
9 日本におけるフェミニズム・バックラッシュの登場と展開
結びにかえて<br>
Feminists in the Modern Political History
Hideo Otake
大嶽 秀夫[オオタケ ヒデオ]
大嶽 秀夫
大嶽秀夫:京都大学名誉教授/東北大学名誉教授
内容説明
女性たちの闘争は、行きづまったのか?「定着による拡散」と「バックラッシュ」の現在、保守政権によって推進される「積極的女性政策」、一方でなお消滅しない身体・家庭の政治、“ガラスの天井”―近代政治史のなかのフェミニズムの意味をいま把握する。
目次
フェミニズムとは何なのか
1 第一波フェミニズムと女性参政権運動(イギリスの参政権運動;フランスの参政権運動;日本の参政権運動)
2 第二波フェミニズム―アメリカと日本のリブ(アメリカにおけるウィメンズ・リブとその後;日本における「ウーマン・リブ」とその後)
3 ネオリベラリズムとポピュリズムの時代の日本の女性政策(男女雇用機会均等法から男女共同参画社会基本法へ;家庭内暴力の争点化からDV法制定・改正、そして児童虐待防止法へ―アメリカと日本の経験)
4 フェミニズムに対するバックラッシュ(アメリカにおけるバックラッシュ;日本におけるフェミニズム・バックラッシュの登場と展開)
著者等紹介
大嶽秀夫[オオタケヒデオ]
1943年岐阜県に生れる。1966年京都大学法学部卒業。専修大学助教授、東北大学教授、京都大学教授、同志社女子大学教授などを歴任。現在、京都大学名誉教授、東北大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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cijimachang
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つ