出版社内容情報
敗戦と占領改革ののち,社会党統一と保守合同により1955年の政治体制が成立する.高度経済成長とその後の低成長・国際化のなかで巨大な社会変動が生じ,自民党支配が変容する.そして,昭和の終焉をむかえる.書き下ろし全4巻の完結篇.
内容説明
占領と民主化、1955年体制、高度成長と低成長。そして昭和の終焉。全4巻完結!
目次
第1章 占領統治、民主化改革(占領初期、憲法改正;政党の復活、保守連立政権;総司令部と中道連立政権;民主化の諸改革;朝鮮戦争、サンフランシスコ講和)
第2章 1955年体制(反吉田連合、民主党結成;保守合同、日ソ交渉;社会党統一、階級闘争;日米新時代、安保条約改定)
第3章 高度経済成長(所得倍増、地域開発;社会開発、沖縄返還;自民党支配体系、社会変動;労働運動 社会党)
第4章 自民党支配の変容(日中国交回復、列島改造;政治浄化、ロッキード事件;利益配分体系、大衆社会状況;第二臨調、戦後政治の総決算)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Haruka Fukuhara
9
面白い。読ませる文章。2017/08/14
てぃらみす
2
日本近現代史で最も面白いのは、自民党結成前後から三角大福中の台頭にかけての時代ですね。権力闘争と政策論争が見事にリンクしています。この本では特に60年安保闘争の際の大規模なデモと政争が臨場感たっぷりに記されています。当時の反岸勢力がいかに活力に満ちていたかがヒシヒシと伝わってきますね。2017/07/16
denken
1
非常に面白かった。このシリーズは今までに読んだ日本史の中で一番好きだ。内容を要約しようにも,あまりに色々なことが詰め込まれているので,占領から中曽根までの日本政治史,という意味のない要約しかできない。「黒い霧」とは何だろうと疑問に思いながら,そのまま読み進めても結局よく分からなかったが,その周辺に書いてある事全般が,「黒い霧」の概要だったようだ。2011/01/24