出版社内容情報
サイバネティクス論,オートポイエーシス論など現代思想は具体的な社会システムや意識システムの文脈において何を意味するか.確かなものは何もない時代,<責任>と<公正>をになうべき<法というフィクション>が可能である条件をまったく新たに示す.
内容説明
「法」が“イマジナリー”であること。オートポイエーシス論やサイバネティクス論などの現代思想を、具体的な社会システムや意識システムに援用することで開かれる、まったく新しい法的思考。
目次
1 転換期の法思考
2 裁判官の事件「構成」
3 「法の解釈」と「構成主義」
4 スペンサー‐ブラウンとルーマン
5 思想家ヴィレム・フルッサーの多文化的背景
6 罪咎・謝罪・責任
補説 「司法制度改革・法学教育改革」管見