社会的共通資本としての川

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  • サイズ A5判/ページ数 436p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130302517
  • NDC分類 517
  • Cコード C3030

内容説明

川は誰のものか。川とそれを取り巻く住民に正面から向き合ってきた執筆陣が、先人の知恵をふまえながら、「脱ダム」思想の意義を論じ、コモンズによる川の共有を説く。人と川との新しい付き合い方の提言。

目次

社会的共通資本としての川を考える
第1部 持続可能な治水と利水の実践(20世紀の河川思想を振り返る;水利文明伝播のドラマ―スリランカから日本へ;都江堰と2300年の水利―四川省大地震からの復興;技術にも自治がある―治水技術の伝統と近代)
第2部 リベラリズムとしての脱ダム思想(コモンズにはじまる信州ルネッサンス革命―「脱ダム」宣言のアスピレーション;脱ダムから緑のダムへ―エコロジカル・ニューディール政策としての森林整備;吉野川第十堰と緑のダム―「流域主義」の視点から;宝としての球磨川・川辺川にダムはいらない;なぜダム建設は止まらないのか;八ッ場ダム)
第3部 コモンズによる川の共有(自然としての川の社会性と歴史性;川・魚・文化―天塩川水系・サンル川から考える;淀川における河川行政の転換と独善;地方分権―川を住民が取り戻す時代)

著者等紹介

宇沢弘文[ウザワヒロフミ]
1928年、鳥取県生まれ。1951年東京大学理学部数学科卒業。スタンフォード大学助教授、カリフォルニア大学助教授、シカゴ大学経済学部教授、ケンブリッジ大学チャーチルカレッジOverseas Fellow、東京大学経済学部教授、同学部長等を歴任。現在、東京大学名誉教授、日本学士院会員、慶友国際医療研究所社会的共通資本研究室長

大熊孝[オオクマタカシ]
1942年、台北生まれ。1967年東京大学工学部土木工学科卒業。1974年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。工学博士。同年新潟大学工学部助手、以後、講師、助教授、教授を経て、2008年同大学退職、新潟大学名誉教授。2008年新潟日報文化賞受賞。現在NPO法人・新潟水辺の会代表、日本自然保護協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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メルセ・ひすい

2
14-55赤58アスワンハイダムの悲劇‘60~10年の工期で高さ111m長さ3千m発電能力2百万kw能力は最高しかし、エジブトに明るい光と夢を与えたか?上流からの肥沃な土壌の供給は遮断。そのため化学肥料に転換したがその化学肥料を合成するエネルギーはダムの発電量よりも多い。海は荒れ、塩害が、寄生虫の大発生、環境破壊。シカシ、ダムがあまりにも堅牢なためエジプト政府は破壊を断念してしまった。川は誰のものか?川とそれを取り巻く住民に正面から向き合ってきた執筆陣が、先人の知恵を踏まえながら「脱ダム」論2011/01/31

メルセ・ひすい

1
14-59 2011/02/24

takubon

0
宇沢さん部分は少ししかなかったが、田中長野県知事を再評価した。2015/02/10

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