出版社内容情報
現代社会が抱える諸問題に対して、歴史学はどのように対処することができるか。新たな将来像を模索する歴史学入門書。
現代社会に対して,歴史学研究が果たす役割は何か.歴史学を牽引する研究者が今,学問としての位置づけを捉えかえす.2012年末に開催のシンポジウムをもとにした論考に加え,3つのテーマで研究史を概観する座談会を収録.現実とどう向きあえばいいのか正面から問いなおし,新たな将来像を模索するための一冊.
まえがき(池 享・大門正克)
I 歴史学のアクチュアリティ――創立80年シンポジウムから
1 中国史研究におけるアクチュアリティとリアリティ(岸本美緒)
2 現代歴史学の挑戦:イギリスの経験(長谷川貴彦)
3 方法としての同時代史(安田常雄)
4 〈境界〉を考える(村井章介)
5 現代史とは何か(栗田禎子)
6 歴史学のアクチュアリティと向き合う(浅田進史)
7 歴史学をめぐる承認―隔離―忘却:ジェンダー史を事例として(藤野裕子)
8 歴史学のアクチュアリティに関する一つの暫定的立場(松沢裕作)
II 討議 歴史学のアクチュアリティ
1 社会史研究と現代歴史学
(保立道久・荒木敏夫・服藤早苗・深谷克己・山田 賢・北村暁夫)
2 社会主義圏の崩壊・ポスト冷戦と現代歴史学
(小沢弘明・伊藤定良・久保 亨・栗田禎子)
3 新自由主義時代と歴史学の将来
(源川真希・安村直己・中野 聡・加藤千香子・戸邉秀明)
あとがき(小野 将)
【著者紹介】
歴史学研究会
歴史学研究会
内容説明
歴史学に取り組むまなざしは学問の将来をどう見据えるのか。現代世界が抱える問題に向き合う歴史研究者の議論と応答。
目次
第1部 歴史学のアクチュアリティ―創立八〇年シンポジウムから(中国史研究におけるアクチュアリティとリアリティ;現代歴史学の挑戦―イギリスの経験;方法としての同時代史;“境界”を考える;現代史とは何か;歴史学のアクチュアリティと向き合う;歴史学をめぐる承認-隔離-忘却―ジェンダー史を事例として;歴史学のアクチュアリティに関するひとつの暫定的立場)
第2部 討議 歴史学のアクチュアリティ(社会史研究と現代歴史学;社会主義圏の崩壊・ポスト冷戦と現代歴史学;新自由主義時代と歴史学の将来)
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