出版社内容情報
最近,音楽と子どもとの関係は世界中の科学者から注目を集め,発達的かつ認知的な立場から夥しい研究が発表されて,興味深い展開を見せているが,日本ではあまり知られていない.本書は広範かつ斬新な視点からこれらの研究を展望しつつ,子どもへの音楽の与え方や音楽教育を考える礎を示す.
内容説明
音楽は大人の楽しみのためにだけあるのではなく、子どもの人格の成長のために、今日のような世相では特に不可欠なものである。そんなことは常識であると思われていたことについても、最近の科学的研究の進歩によって、常識を超える新しい知識がみられるようになった。子どもたちはすでに胎児のときから音楽をうけとめ、乳児期、幼児期、児童期、青年期とそれぞれ驚くべき特有の関わりをもっている。そして音楽性の発達には家庭の援助がなにより重要であることがわかってきた。このような子どもの音楽的発達に関する最近の研究を新しい視点からまとめたもの。
目次
序章 何が問題となるか
第1章 乳幼児期の音楽知覚
第2章 歌うことの発達
第3章 リズム感の発達
第4章 音調性と発達
第5章 音楽理解の発達
第6章 音楽専門家への発達
第7章 音楽的発達の理論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
寿里子
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小さい子どもに音楽を教えるにあたり読んでみた。むずかしかったが、ざっくり小学生以下の子どもの音に対しての認識の程度がわかり、役立ったと思う。2013/09/03
Unicorn
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読むのに結構な時間がかかった。大学時代に買ったもので、講義で使ったのか、自分が卒論の参考用に買ったのか、全然覚えていない(笑)でも、内容はそれなりに興味深かった。ただ、音楽に触れたことがない人にはあまりお勧めしない。私はピアノをかじったことがあるけど、それでも、読むのがちょっとしんどかったから(^_^;)2012/08/22