出版社内容情報
"臨床心理士が求められる領域とは何か,活用できる心理療法は何か,そして,他職種とどう連係できるか.臨床心理士のプロフェッションのひろがりを一書にまとめた,""臨床心理士の仕事""全書.世界の臨床心理活動の最前線を伝え,日本の臨床心理学のさらなる発展のビジョンを示す."
内容説明
臨床心理士は、メンタルヘルスの問題だけでなく、問題行動や身体疾患に付随する心理的苦悩に関わり、そのような事態についての心理学的理解を絶えず深めてきた。そして、心理学的理解の蓄積は、新しい理論や新たな実践のかたちの開発につながってきている。イギリスにおいては、この20年間に臨床心理士の数は、顕著な増加をみている。また、臨床心理士が活動する臨床の場や社会的ケアの場は、多様な方向に拡大している。本書は、そのような発展や多様化について具体的に解説するものである。
目次
1 臨床心理学の専門性(臨床心理学とは何か;臨床心理学の活動における他者との協働 ほか)
2 発達と臨床心理学(小児と少年のための臨床心理サービス;成人のための臨床心理サービス ほか)
3 障害と臨床心理学(知的障害への臨床心理サービス;犯罪と反社会的問題への臨床心理サービス ほか)
4 臨床心理学の展開(神経心理学と臨床心理士の活動;健康心理学と臨床心理士の活動 ほか)
著者等紹介
マツィリア,ジョン[マツィリア,ジョン][Marzillier,John]
臨床心理士。サイコセラピスト。オックスフォード臨床心理学訓練コースの前責任者(director)
ホール,ジョン[ホール,ジョン][Hall,John]
オックスフォード大学付属ワーンフォード病院臨床心理学部門の専門アドバイザー・上級講師
下山晴彦[シモヤマハルヒコ]
1957年静岡県に生まれる。1983年東京大学大学院教育学研究科教育心理学専攻第1種博士課程退学。1995年東京大学大学院教育学研究科教育心理学コース助教授。1997年博士(教育学)、現在に至る
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