出版社内容情報
ギリシア語のテクストに徹底的に分け入り、新訳と詳細な解説で、古典の新たな魅力を甦らせる一冊。ソクラテスを中心に七人がエロスへの賛美を競った物語――この作品だけが,特定個人との対話でないのはなぜか.過去の語りが二重化されているのはどうしてか.そこに書かれなかった未知を読み解く.ギリシア語のテクストに徹底的に分け入り,正確な訳と詳細な註で,古典の新たな魅力を甦らせる一冊.
まえがき
凡例
登場人物
I 『饗宴』訳
1 昔の宴会の噂
2 「美しくなったソクラテス」の誘い
3 宴会の始まり――恋の神エロスを賛美して
4 パイドロスの話――恋の神エロスは偉大なり
5 パウサニアスの長い話――二つのエロス神と法律
6 アリストパネスのしゃっくり――芸術家の野心
7 エリュクシマコスの話――エロスの統一科学
8 アリストパネスの話――人間本性の切断事件と性愛の秘密
9 封じられたソクラテスの問答
10 アガトンの話――恋は人を詩人にする
11 ソクラテスとアガトンの対話――賛美の言葉の虚実
12 ディオティマとソクラテス1――エロスは神と人間の中間者
13 ディオティマとソクラテス2――人間は身心ともに妊娠中
14 ディオティマとソクラテス3――永遠不死を求めて(小秘儀)
15 ディオティマとソクラテス4――〈美しい〉それ自体への登高(大秘儀)
16 酔ったアルキビアデスの登場――ソクラテス賛美へ
17 アルキビアデスの話1――ソクラテス「体験」と葛藤
18 アルキビアデスの話2――誘惑物語とソクラテスの真実
19 宴が終わって
訳注
II 『饗宴』詳解
1 『饗宴』をめぐる背景とその位置
2 『饗宴』の構成――昔の宴会を語り直す秘密
3 『饗宴』の舞台設定
4 『饗宴』の展開
5 いま再び,美しくなったソクラテス
詳解註
あとがき
『饗宴』に関連する歴史
主な文献
索引
プラトン[プラトン]
プラトン
山本 巍:東京大学名誉教授
山本 巍[ヤマモト タカシ]
内容説明
エロスの賛美を七人で競った物語―この作品だけが、特定個人との対話でないのはなぜか。過去への語りが二重化されているのはどうしてか。書かれなかった未知を読み解く。ギリシア語のテクストに徹底的に分け入り、正確な訳と詳細な註で、古典の新たな魅力を甦らせる。
目次
1 饗宴 訳(昔の宴会の噂;「美しくなったソクラテス」の誘い;宴会の始まり―恋の神エロスを賛美して;パイドロスの話―恋の神エロスは偉大なり;パウサニアスの長い話―二つのエロス神と法律 ほか)
2 饗宴 詳解(『饗宴』をめぐる背景とその位置;『饗宴』の構成―昔の宴会を語り直す秘密;『饗宴』の舞台設定;『饗宴』の展開;いま再び、美しくなったソクラテス)
著者等紹介
山本巍[ヤマモトタカシ]
1945年愛媛県に生まれる。1970年東京大学教養学部卒業。1981年東京大学助教授。1990年東京大学教授。現在、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
xivia | ゼビア
さりー
rinv0925
イ
ryu