出版社内容情報
光輝くキリスト教文明と,暗闇としてのイスラーム世界? いまなお揺るぎないヨーロッパのアイデンティティの淵源とは? ミシュレ,ユゴー,ルナン……近代の多様な言説の徹底した分析を通して,「ヨーロッパ」・「近代」に迫る比類なき挑戦の書.
6月15日朝日新聞で書評
内容説明
光輝くキリスト教文明と、暗闇としてのイスラーム世界?いまなお揺るぎないヨーロッパのアイデンティティの淵源とは?ミシュレ、ユゴー、ルナン…近代の多様な言説の徹底した分析を通して、「ヨーロッパ」・「近代」に迫る比類なき挑戦の書。
目次
第1部 島と植民地(一八七〇年代の地球儀とポリネシア幻想;「絶海の孤島」から「愛の楽園」まで;黒人奴隷と植民地 ほか)
第2部 言説としての共和国(国境の修辞学―ミシュレの方へ;「ナショナル・ヒストリー」から「国民文学」へ―ヴィクトル・ユゴーを求めて;共和国の辞典―ピエール・ラルースをめぐって)
第3部 キリスト教と文明の意識(知の領域としてのオリエント;セム対アーリア;記述されたイスラーム世界 ほか)
著者等紹介
工藤庸子[クドウヨウコ]
1944年浦和生まれ。1969年東京大学文学部卒業。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(地域文化研究)
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