出版社内容情報
19世紀末叡理国。最先端の技術「水気」に魅せられた王女エルはその持ち前の実行力(?)と熱意(!)で押しかけ研究員となるが!?
内容説明
真空からエネルギーを取り出し、水の裡に封じる。産業革命を推し進め、新世紀に繋がる最先端の技術、「水気」―十九世紀末叡理国、ネルは東洋人として初めて王立技術院応用水気技術学科に赴任してきた。だが、研究員の募集に応募してきたのは、情熱はあるが常識は蹴倒す破天荒な少女エルフェールのみ。しかも彼女は王女だというのだ―?定金伸治の暴走科学ファンタジー。
著者等紹介
定金伸治[サダカネシンジ]
1971年大阪府河内長野市出身。京都大学大学院工学研究科修士修了。京都府在住。1991年「ジハード」で第1回ジャンプ小説・NF大賞に入選しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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桃水
16
2010/12/19:以前に「C・N25」で日常?風景を描いた短編を読んでちょっと気になっていました。19世紀イギリス風架空の世界を舞台にしたドタバタ工学系ファンタジー。変(態)すぎる王女様のキャラがなんとも強烈ですが、楽しく読めました。2010/12/19
よう
5
ものづくりに没頭する話を見るのは楽しいね。グリンゼがいいキャラでした。メンバーも増えたし続編も出てほしいな。2011/06/12
都
5
とても面白かったです。最初からエルフェールの大胆なキャラクターに引きこまれて、世界観もすんなり入ってくる。最後の流れは端折り過ぎていてもう少し過程が欲しかったけれど、それでも王道の展開でテンポ良く心地良く読めました。是非このキャラクター達で続編が読んでみたい。2010/12/12
マッキー
4
何かすごいヒロインだな。ほかのキャラがかすんでしまうほどぶっ飛んでました。ほんと、理系って変態さんの世界なんですね。2010/12/28
ataka
4
実験系の物理学科を出ている人間にはたまらない面白さ。実験系の醍醐味が詰まった珠玉の SF。2010/12/18