内容説明
大華三国の一角、デルフィニア、かの地に二人の若者がいた。ひとりは王国を代表する大貴族であり、国王の縁戚でもある筆頭公爵家の才気煥発な十二歳の嫡子。一方、身分では比べものにならぬ地方貴族の子息ながらも、天才的な腕を持つ十七歳の剣士。国王崩御の混乱の陰で彼らは戦う―未来を掴むそのために。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みっちゃん
78
見目麗しき二人の少年。ﾅｼｱｽとﾊﾞﾙﾛの出会い。あの固い結びつきはこうやって育まれていたのだわ。そして月日は流れ、流れて…あの王妃が天に還った後の後日談。もう嬉しすぎる！嬉しすぎて、胸がいっぱいになって、何だか泣けてきた。この後のｼﾘｰｽﾞも､きっと夢中になって読むのだろうけど、私やっぱりこの人たちが大好きなんだな、と改めて実感した。さあ、次は外伝の二冊めにいくよ！2015/06/18
エンブレムＴ
54
アツキ友情物語に滅法弱い私。騎士として名を馳せるバルロとナシアスの絆を描いたこの番外編は、本編以上にテンション高く読んじゃいました。特筆すべきは挿絵の麗しさ！特に正統派美形であるナシアスのルックスはストライクど真ん中！！キャラも清廉潔白でありながら、戦いの場では生き残るために手段を選ばないという・・・・・あなた、本編よりも過去編の方がステキじゃない！？（これって禁句か？・爆）・・・面白かった～♪本編に繋がるシーンが登場するたびに、再読に走ってしまいそうな吸引力があるという・・・とても危険な外伝でした！！2010/12/12
昼夜
51
ヤバイ！また最初から読みたくなってきた。ナシアスの印象がガラリと変わったからとかバルロの成長とかリィにもう一度会いたいからとか色々理由が浮かび上がってきて脱け出せなくなりそうなのでデルフィニアスパイラルは危険です。2011/03/06
きむこ
40
まだ登録できていなかったことに気づいて再読。ナシアスとバルロの出会いをナシアス視線で描かれた外伝。リイが全く出てこないけれど、この外伝は密かに好き♡出会った頃は10代でその頃の5歳差は大人と子供のような大きな差があって、トンがったバルロがなんとも微笑ましく、優しい顔して頑固なナシアスが若い頃はさらに融通の効かない堅物で、全てが『らしく』て嬉しくてニヤニヤしながら楽しみました。あーまずい、またこの続きを読みたくなる（≧∇≦）2019/01/25
きーみん
33
再読。デル戦が完結して8年立ってから、これを手にできた時の喜びが想像できるだろうか！もう「うきゃ〜♪」と叫びながらゴロゴロしましたよ！(笑)ナシアスに謝られてタジタジとなるバルロがメチャクチャ可愛い〜♪バルロはこんなにもメロメロだったのか！と、もう嬉しくて嬉しくて顔中ニヤニヤ。他のメンバーもさり気なく出してくれたし、平和でも落ちる爆弾(もちブライスくん)もあって、ファンとして歓喜の涙にくれた一冊でした^^2010/09/19
