内容説明
両親を事故で亡くし、ただ一人生き残った桐原零は叔父の家に引き取られる。新しい『桐原家』は少年にとり驚異に満ちた家族の暮らす家だった。過酷な少年時代にもかかわらず絶妙なキャラクターぶりを発揮し、ファンの絶大なる支持をとりつけた零を描いたシリーズ最終巻。
著者等紹介
茅田砂胡[カヤタスナコ]
5月3日生まれ。デルフィニアシリーズで小説デビューをはたす
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感想・レビュー
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エンブレムT
35
ラストは零が主役の外伝ですか~♪桐原家の家族構成がガラリと変わった頃の物語。事故で両親を亡くし、ただ一人生き残った少年・零の描写には思わず涙ぐんでしまいました。・・・が、その後に続くコレでもかっ!って感じに桐原家に襲いかかる不幸は、あざといというレベルをはるかに超え・・・なんかこう『不幸と戦うバトル物?』ってな読み方になってしまいましたwww後半の零と輪の友情物語は4巻を通して一番良かったです。・・・それにしても、「ホモは変態」と吐き捨てるルビー出身のヒロインなんて、麻亜子しかいないでしょうね~(笑)2011/07/07
るぴん
20
図書館本。長男・零が主役の番外編。前半は零が両親を事故で亡くし、桐原家に引き取られてからの怒涛の1ヶ月の詳細。12才の子どもがこんな目まぐるしい経験をしたら、一気に大人にもなるだろうなぁ…。後半は親友・輪との出会いから現在まで。肉親の死を乗り越えてきた2人だけど、輪の母親と弟の心の傷の深さが辛い。「ご両親が忘れさせてくれたんだよ」から、最後の手紙まではもう涙が止まらず(T ^ T)番外編だけど、1番良かった。『全仕事』では続きが読めるかな〜♫2013/12/24
うえはん
12
零ちゃんの過去編にしてシリーズ最終巻。もう最後のほうは涙堪えるのが大変でした。零ちゃんの親友、輪くんの過去も壮絶でした。お互いに辛い過去を乗り気っていることを思うと、零ちゃんと輪くんもなるべくして親友になったのかなと思えます。それにしても、桐原家の皆様の考え方がブッ飛び過ぎてて、読んでいて逆に快感です(笑)。もう少し続きを読んでいたかったです。2014/07/13
つったん
7
外伝扱いの第四巻は零ちゃんの昔の話。 3巻までとはかなり雰囲気が異なりシリアスな展開。 桐原家の女性陣の逞しさや、零のあの飄々とした雰囲気はこの頃が源なんですねぇ。 本編ではあまり出番のなかったお父さんがしっかり要所を締めていてさすがに安心。 時間が流れると言う事の救いを感じました。2012/08/28
おまるã¾ã‚‹ï½
7
泣き所が多かった。こういう友情は嫌いじゃない。やっぱ麻亜子の心情をもっと詳しく書いてほしかったな。あと表紙にお父さんとおばあちゃんも入れてあげてくださいw2011/03/01