ラテンアメリカ文明の興亡

ラテンアメリカ文明の興亡

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  • サイズ B6判/ページ数 478p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784124034189
  • NDC分類 209
  • Cコード C1320

目次

1 最初の遭遇
2 インカ、百年の王国
3 征服されたインディオ
4 成熟する植民地社会
5 インカを探して
6 カリブの海賊
7 シモン・ボリーバルとスペイン領アメリカの独立
8 ロサスとフアレス
9 ブラジル帝国
10 メキシコ革命
11 ヴァルガスとペロン
12 キューバ革命
13 今日のラテンアメリカ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

61
興亡の世界史「インカと・・」を読んだ流れで。本書中央公論の世界の歴史は10年早い97年刊だが、共著者の中の一人は同じ網野先生。スペインからの視点はないがインカについてはほぼ同様。もう一人の高橋先生は中南米各国の現在に至るまでの歴史について分担。語りに勢いがあり、講談でも聞いてる感じで楽しい。植民地にはインドのように現地社会の上に宗主国が載っている場合とアメリカや豪州のように先住民を駆逐、植民者自らが開拓している場合がある。前者にとって独立は植民地の解消。後者にとっては植民地の完成。南米は混じり合いで複雑。2019/07/24

22
アメリカ大陸に人が渡ってきた時代からキューバ革命までという扱う時代が非常に広い巻。前半部分は南米大陸が欧州(主にスペイン)の植民地となる過程とその統治の実態を解説している。内容にジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」と重なる部分があるので、あわせて読んでみるのもいいかもしれない。後半は、植民地からの独立した中南米各国の近現代の歩みが語られる。今までと比べると難易度がやや上がったように感じた。2015/10/01

ピオリーヌ

11
ラテンアメリカ一万年の歴史を一冊で追う。鉄製武器と騎兵という圧倒的な武器を持つスペイン人の侵略、そして何より猛威を振るったのは天然痘、麻疹、チフス、ジフテリアといった感染症である。アメリカ先住民はこれらの病原体に対し全く抗体を持っていなかったのだ。他ペルーのフジモリ大統領までのラテンアメリカの歴史には一種独特の雰囲気があり魅了されてしまう。付録の鼎談にはアンデス高地の快適さ、洗練されたペルー料理などラテンアメリカの魅力が語られる。2021/07/28

sine_wave

9
ラテンアメリカの歴史といえば、アステカとインカを思う程度の知識しかない身には、かなり苦労を伴う読書であった。歴史の長さとスペインによる急激な歴史の変化が相まっている。これから中南米の歴史に入り込めたら、この読書の成果は大きいと言えるだろう。2022/03/19

訪問者

7
1冊でコルテス、ピサロの征服から、シモン・ボリーバル、メキシコ・キューバ革命、そしてアジェンデとピノチェットからフジモリ政権までを収めている、これを読めばラテン・アメリカ史の概要がおおよそ掴めるという貴重な1冊。2021/12/07

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