世界の歴史 〈9〉 大モンゴルの時代 杉山正明

世界の歴史 〈9〉 大モンゴルの時代 杉山正明

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  • サイズ B6判/ページ数 482p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784124034097
  • NDC分類 209
  • Cコード C1320

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

24
モンゴル帝国の功罪のうち功に光をあてた概説書。中国・西欧の歴史観の影響を強く受けた従来のモンゴル史観を著者は激しく批判していて、その歯に衣着せぬ物言いはなかなか痛快だ。ただモンゴル側に肩入れをし過ぎているように取れる部分もあるので、全てを鵜呑みにせずに、従来の説と照らしあわせて吟味したい。後半のジンギス・カンと宗教との関わりあい(利用のし合い)やモンゴル民族とトルコ民族の繋がりなどは、前半がエキサイティングだっただけにやや退屈に感じた。あと細かいことだが1冊の本なのだから名詞は全て揃えて欲しかった。 2015/06/21

ピオリーヌ

14
チンギス没後の帝位継承について。トルイはモンゴル・ウルスの大部分を継承したのにもかかわらず、帝位に付いたのはオゴデイである。有能で実力・声望・経験・見識ともに高いトルイを斥け、野心家で気性の勝ったチャガタイがおとなしく愚図で篭絡しやすいオゴデイを帝位で釣り、東方の実力者オッチギンを抱き込み、トルイ政権の実現を阻んだのであろうとされる。2022/12/24

sine_wave

11
モンゴルの話がもちろん大部分である。モンゴルと言えば、元と言う国しか思い出さないものとしては、なかなか詳細が頭に入ってこない。しかし、チンギス・ハンを祖先とするモンゴルは、ユーラシア大陸の中心部で大きな歴史を作った事を理解できたと思う。2021/06/15

kenitirokikuti

8
図書館にて。新しい方の中公世界の歴史。世界征服者としてのモンゴル(西欧でいえば十字軍のようなイメージ、日本史でいえば元寇)と、マルコ・ポーロが記す百万の都(西欧でいえば『神曲』よりも『デカメロン』か)と、合致しづらい▲東京帝国大学の仏教者であった常盤大定は大正〜昭和初期に支那を歩き、浄土宗の祖庭とされる玄中寺を発見した(曇鸞が入った寺)。同寺の現存する碑文のほとんどはモンゴル時代のもの。少林寺のモンゴル聖旨碑も80年代後半に発見されている。碑陽にモンゴル語(ウイグル文字、パスハ文字)、碑陰に漢字・漢訳。2022/08/20

訪問者

2
再読であるが、陶磁器と染付からモンゴル文化の高さを示し、「集史」から世界を意識したモンゴルの先進性を明確にした第1章から引き込まれる。2021/11/11

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