内容説明
レイテ作戦を経て戦況は転換し、連合国軍はフィリピンを奪還、太平洋を北上し徐々に日本軍を追いつめていく。そしてついに日本は降伏。連合国軍最高司令官として厚木に降り立ったマッカーサーは、占領統治と国家改造という大仕事に着手する。至上の権力を手に日本の運命を決した男はそのとき何を考えていたのか。マッカーサー自らによる「回想記」より、太平洋戦争から占領統治までを収録。昭和天皇との会見シーンも興味深い。
目次
第4章 フィリピン戦(レイテ上陸戦;レイテ海戦;悲劇の終幕;ルソン島攻略;マニラ入城;日本本土へ)
第5章 廃墟の日本(終戦;第一歩;降伏式)
第6章 占領の課題(至上の権力;占領目的;占領初期の問題;天皇との会見;公民権指令)
第7章 占領政策(極東委員会の混乱;占領政策の原則;戦犯裁判とパージ;憲法改正;婦人の地位向上;経済と労働;精神革命;その他の改革)
付記(占領政策への批評;平和を祈りながら)
著者等紹介
マッカーサー,ダグラス[マッカーサー,ダグラス][MacArthur,Douglas]
1880年アーカンソー州リトル・ロックに生まれる。陸軍士官学校を首席で卒業。参謀本部勤務を経て第一次世界大戦中には少将にまで昇進。陸軍士官学校長、陸軍参謀総長を歴任。米国極東軍司令官として太平洋戦争勃発を迎え、終戦後は連合国軍最高司令官として日本占領統治の最高責任者となる。朝鮮戦争に際しては国連軍最高司令官を務める。1952年、大統領予備選挙で敗北。1964年4月5日ワシントンで死去
津島一夫[ツシマカズオ]
1920年生まれ。大阪外語大卒。第二次大戦中、南方総軍報道部員としてシンガポール、マニラ、サイゴンで勤務。戦後、米軍京都軍政部翻訳課長。1950年3月朝日新聞社入社、ソウル、ロンドン、ワシントン、ニューヨーク特派員を経て、外報部員となる
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