中公文庫<br> 御馳走帖 (改版)

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中公文庫
御馳走帖 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 403p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122026933
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1195

内容説明

朝はミルクにビスケット、昼はもり蕎麦、夜は山海の珍味に舌鼓をうつ、ご存じ食いしん坊内田先生が、幼年時代の思い出から戦中の窮乏生活、また知友と共にした食膳の楽しみに至るまで、食味の数々を愉快に綴った名随筆。

目次

薬喰
食而
菊世界
解夏宵行
饗応
林檎
沢庵
雷魚
百鬼園日暦
謝肉祭
酒光漫筆
三鞭酒
芥子飯
河豚
養生訓
白魚漫記〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

めしいらず

57
ひとりっ子育ちの我儘さ。いつもよりご馳走が食膳に並んでいると平生を逸脱するが故に不味いと言う。出先の宅で予定外に饗応される雰囲気を察知すると、折角心積もりし準備した晩酌が台無しになるからと早々に退散しようとする。医者に止められると余計に欲しくなる。万事が己に都合良く屁理屈をこね回すのだ。つまらぬことにいつまでも拘泥し、大事なことには無頓着。無意味なことが大好き。年がら年中お酒の心配ばかり。実益ないこと夥しいが著者は大真面目であり、一般人とのズレが独特の飄逸な空気を生む。借金に対する逸脱した考え方が秀逸だ。2017/10/27

よこたん

51
“〜人の家の前を通り過ぎる拍子に、何とも云はれないうまさうな、温かい匂が風に乗つて流れて来ると、ひとりでに鼻の穴の内側が、一ぱいに拡がるような気持がした。” うわ〜余すところなく吸い込みたい気持ちが、わかりすぎて笑う。しかし、よくここまで食べ物のことを、自らの食生活を赤裸々に、つれづれに書かれたものだ。理屈をこねながら、食べたり呑んだりのオジ(イ)サンは、遠巻きで眺めるには楽しい。身内だったら呆れるしちょっと怒るかも(笑) 隙あらば麦酒飲もうとするし。鹿肉もらったから馬肉も買ってきて混ぜての鍋って、ネタ?2019/11/21

あんこ

43
百閒先生の本には度々おいしそうな話が登場しますが、こちらはそんな百閒先生の食にまつわるあれこれをまとめたもの。百閒先生は美食家というわけではないのですが、お酒を飲むことと食べることに関して愛のある人です。その日たべたものを並べているところも、眺めるだけでお腹がすきそうです。お酒も飲めないし煙草も吸えないので百閒先生のように楽しめているわけではないのですが、シュークリームやカステラの話のように、思い出深いたべものというのはあります。偏屈な百閒先生にも相変わらず笑わせられるのでおすすめの随筆集です。2014/09/03

あたびー

37
百鬼園先生は持病のため夜しかご飯を食べない(と言いながら、朝はビスケットと牛乳、昼は蕎麦を食べている)ため、晩御飯にかける意気込みには並々ならぬものがある。また何かに付けて知人に御馳走することも、面倒だと言いながら多分お好きなのだ。戦前戦中戦後の食事にまつわるエピソード。呆れるほどの健啖家ぶり。周りの人々を巻き込みながらの大騒動。気になるのは奥様に多大な面倒を掛けているようなのにそこにあまり触れぬ所。明治の人間などそんなものかな。鹿鍋に馬肉を入れたのはどんな味だったのだろう?2021/11/08

hitomi.s

35
百閒先生の本。昔の言葉で書かれているので読み進めるのには時間はかかりましたが、ほんっとに!!!面白い!!!百閒先生、読めば読むほど不思議。偏屈さやワガママさえ、楽しい。周りの人はどう思ってたのかな。百閒先生は自身をどう感じていたのかな。つい口元がほころぶ。生きていればお腹も空くわけで。私も、美味しく自分流に楽しんで食事をとっていきたいものです。タバコを指で挟んだ時から喫煙を楽しんでいるので…お愛想なんかでマッチを擦らないでよ!のくだりが好き。考える事に疲れた時に、おすすめ。百閒先生、もっと知りたくなる。2019/07/28

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