中公新書ラクレ<br> 大学の話をしましょうか―最高学府のデバイスとポテンシャル

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中公新書ラクレ
大学の話をしましょうか―最高学府のデバイスとポテンシャル

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  • サイズ 新書判/ページ数 187p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121501950
  • NDC分類 377.04
  • Cコード C1237

出版社内容情報

誰も言わなくたって、素直に自然に見れば王様はやっぱり裸なのです――人気作家が語る「僕の勤めた某国立大」。今までにない大学論!

内容説明

素直に見れば王様は裸です―Q&Aを重ねるうちに、大学というシステムが抱える問題点が浮き彫りに。二十数年の国立大教員経験をもとに人気作家が洒脱に語る、今までにない大学論。

目次

第1章 学生論―学生について話しましょう(最近の若者;ビリにならなければ良い社会;働かない選択 ほか)
第2章 大学論―大学って何でしょうね(僕にとっての「大学」;大学の先生は働き者です;助手でいたかった ほか)
第3章 研究者・教育者・作家―僕の話もするのですか?(いかにして作家になったか;作文は苦手でした;退職後の準備 ほか)

著者等紹介

森博嗣[モリヒロシ]
1957年12月7日愛知県生まれ。工学博士。国立N大学工学部建築学科助教授として勤務するかたわら、1996年、『すべてがFになる』(講談社)で第1回メフィスト賞を受賞し、ミステリィ作家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

236
大学教授であり小説家の著者が大学で感じた学生さんの印象をまとめた一冊。今時の若者はという言い方では無いところに共感した。2020/05/06

Kiyoshi Utsugi

32
・【学生論】学生について話しましょう ・【大学論】大学って何でしょうね ・【研究者・教育者・作家】僕の話もするのですか? の三章から構成されています。 大学の助手から助教授になった頃(三十代初め)に、大学を辞める決心をして、小説を書き始めたということを知って、すごいなと思いました。 しかも小説家になって、大学の教員と掛け持ちを始めてすぐに、教員の給料の10倍の印税収入があったと御本人も言われており、ビックリでした。 それにしても面白い考え方をする人だなと思いました。2023/03/26

akira

29
新書第10段。 ラクレらしい内容といったところ。問答形式なので、森先生がうまく合わせて答えられている。 大学、研究、学ぶこと。先生の視点からよく言われる常識を疑っていく。気づくことは多い。しかし、結局は、自身が大学時代を思い出し、懐古したいだけなのかもしれない。それでも、ホワイトボードの前で、助教授の先生と数人の学生で時を忘れて議論し、気づけば夜が明けていたような経験は、今となっては得難い。 「組織も人も歴史に残るのは実は『名前』だけである、と僕は考えています。どうか名前を大切にしてください。」2013/07/08

幸猪

25
森氏の学生論がとても面白い。15年ほど前に語られた学生像だが現代では既に常態化されてるのでは?と思ってしまうほど一般的にも違和感が無い。又、大学論では卒論、修論、博論の差異を指導者側からの目線でわかりやすく説明している。そして何より印象的だったのは、本人は自分の意見はマイナーだと感じているようだが本書を読んだ限りでは全くそんな事はなく、自然体で素直にしがらみを排除してご自身が触れたものや経験値を信じて答えを出すというのが良く伝わってきた。素敵な方だなって思った。2020/08/13

yuki

21
いつものことだが今回も、なるほどと思うところがたくさんあった。 1.「『家庭は無条件に良いものだ。すべてを解決する愛の場だ』と考えることは、もうほとんど宗教の世界だと思います。」 2.「今の子供たちは、自分が観察したものよりも、人から聞いたものを信じる傾向にあります。」 3.「この頃の学生はテレビを見ているように講義を聴いているのです。」 また森先生が、小説で実在の人物をモデルにしたことはないと本書の中で語っているが、(犀川先生の)授業の仕方など、細部にはご自身のことを反映させているのでは?と感じた。2013/06/25

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