中公新書<br> 戦国日本の軍事革命―鉄炮が一変させた戦場と統治

個数:
電子版価格
¥924
  • 電書あり

中公新書
戦国日本の軍事革命―鉄炮が一変させた戦場と統治

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2024年05月09日 03時44分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121026880
  • NDC分類 210.47
  • Cコード C1221

出版社内容情報

鉄炮は一六世紀中頃にいくつかのルートから日本に伝来した。鉄炮鍛冶により瞬く間に国内で大量生産されるようになると、長槍や騎馬隊が中心だった戦場を一変させた。さらに織田信長は検地により兵站システムを整え、鉄炮の大量使用を実現して、天下統一への歩みを加速させた。攻城戦・海戦では大砲も活用されてゆく。火器がもたらした革命的な変化が秀吉、家康と引き継がれ、近世を到来させるまでの激変を活写する。

内容説明

16世紀中頃、戦国日本に伝来した鉄炮。砲術師・鉄炮鍛冶・武器商人により国内に広まると、長槍や騎馬隊が主力だった戦場の光景を一変させた。さらに織田信長は検地によって巨大兵站システムを整え、鉄炮の大量保有を実現。鉄炮や大砲を活用する新たな戦術を野戦・攻城戦・海戦に導入し、天下統一へと邁進した。軍隊や統治のあり方をも変えたこの「革命」が豊臣秀吉、徳川家康と引き継がれ、近世を到来させるまでを描く。

目次

第1章 ヨーロッパから日本へ(鉄炮伝来;鉄炮を支えた「科学者たち」 ほか)
第2章 戦場の変貌(傭兵たちの自治;付城戦の時代 ほか)
第3章 統一戦争を実現した「織田検地」(陣立書・軍法・軍役;石高制検地 ほか)
第4章 軍事革命が日本にもたらしたもの(近世軍隊の誕生;「公儀の軍隊」の現実 ほか)

著者等紹介

藤田達生[フジタタツオ]
1958年(昭和33年)、愛媛県に生まれる。1987年、神戸大学大学院博士課程修了、学術博士。同年、神戸大学大学院助手。1993年、三重大学教育学部助教授。2003年、同教授。2015年、三重大学大学院地域イノベーション学研究科教授兼任。専攻は日本近世国家成立史の研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

112
大規模な鉄炮導入を果たした信長は天下統一を目前に倒れたが、後継の秀吉と家康は鉄炮や大砲による強大な軍事力を背景に中央集権体制を樹立した。これにより大名を鉢植え化して中世以来の統治システムを失わせ、曲がりなりにも幕府を中心とした法治国家の形が整えたのだ。明治に匹敵する変革を3百年前に経験していたわけで、しかも江戸期を通じ続いた鉄炮生産の技術進歩が幕末維新での近代化を促した。鉄炮伝来は戦国時代を終わらせただけなく以後の政治や社会を根本から変えたのであり、日本史における存在価値はもっと高く評価されるべきだろう。2022/04/16

HANA

68
鉄砲の伝来。本書はその伝来によって戦場のみならず政治のシステムまでが如何に変貌したかを論じた一冊。それまでの馬が主力である戦ではその生産地である東国が有利であったが、鉄砲の伝来によって硝石と鉛の入手が容易な上方が優位に立った等は目から鱗の指摘。弾丸としての鉛の優位性などは今まで考えた事も無かったなあ。さらにはそれによって兵站の確保やそれを支える織田検地というシステムによって藩の原型が形作られたことまで兎角興味深い事ばかり。鉄砲の伝来によってその後の日本の有様までも変化した事がよくわかる一冊であった。2022/05/18

みこ

34
鉄砲の伝来が日本の歴史に大きな影響を与えたと言うと大半の人は「そんなの知ってる」と答えるだろう。だが、どれだけの影響を与えたのか具体的に解きほぐすと、まず、鉄砲の流通が科学の発展や経済の流れを変える。戦の有り様を変えることで城の在り方、軍制の在り方を変える。それは領民の統治の仕方も変える。ここ最近、信長は実は保守的な人間だったと評価の揺り戻しが起きているが、改めて彼の革新的な一面を知ることができた。2022/04/16

かごむし

27
織田軍の強さは鉄砲の数だと思っていたけど、弾や火薬の原料になる鉛や硝石をイエズス会などを通じて輸入できたことにあったという。高価な消耗品を使い続けられるのは、強固な家中統制の下、豊富な資金調達を可能にした織田家のみであり、他の戦国大名からは突き抜けた存在だったようだ。室町時代後期、応仁の乱以降ばらばらになった日本が、統一に向かったのは時代の必然に思うのは錯覚で、各大名が自分の国だけ保全できれば満足できたであろう社会を、圧倒的な火力で一つにまとめ上げようとした織田信長はやはり、異端であるし、革命的であった。2022/09/07

ようはん

25
テーマとしては鉄砲伝来による日本の軍事システムの変化、その影響による社会の変化について。平山優著「検証 長篠合戦」で東国の武田に対する畿内を抑えた信長側の鉄砲に使用する弾薬の確保の優位性が語られていたが、弾の原料である鉛がタイの鉱山で生産されていたのが研究で判明し、それがイエズス会を通したルートであり一方で朝鮮からの足利義昭通じてのルートも存在し信長包囲網勢力に流通していたというのが一番興味深い点だった。2022/05/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19403690
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。