出版社内容情報
21世紀最初の4月、世論を背景に首相に就いた小泉純一郎。靖国参拝、北朝鮮訪問、郵政解散など、政権の5年5ヵ月は、受動的イメージだった日本の首相を、強いリーダーシップを発揮し得る存在に変えた。一方で、政権は「抵抗勢力」=派閥・族議員、官僚と対峙する上で、世論を頼みとし、人々の理性(ロゴス)より情念(パトス)に訴え続ける。新自由主義的政策を強く進めた内政、混迷を深めた外交を精緻に追い、政権の功罪と歴史的意義を記す。
内容説明
21世紀最初の4月、世論を背景に首相に就いた小泉純一郎。靖国参拝、北朝鮮訪問、郵政解散など、政権の5年5ヵ月は、受動的イメージだった日本の首相を、強いリーダーシップを発揮し得る存在に変えた。一方で、政権は「抵抗勢力」=派閥・族議員、官僚と対峙する上で、世論を頼みとし、人々の理性より情念に訴え続ける。新自由主義的政策を強く進めた内政、混迷を深めた外交を精緻に追い、政権の功罪と歴史的意義を記す。
目次
第1章 小泉純一郎の政治運営(ポピュリスト的手法と「パトスの首相」;トップダウン型政策決定と「強い首相」 ほか)
第2章 内政―新自由主義的改革をめぐる攻防(経済財政諮問会議の機能;財政改革―予算編成プロセスの変化 ほか)
第3章 外交―近づく米国、遠ざかる東アジア(外務省の混乱―田中眞紀子外相と鈴木宗男;対米協力の強化―自衛隊の海外派遣 ほか)
第4章 歴史的・理論的視座からの小泉政権(戦後政治史のなかの小泉政権;首相のリーダーシップと制度)
第5章 小泉政権が遺したもの(「強い首相」の功罪;「パトスの首相」の功罪 ほか)
著者等紹介
内山融[ウチヤマユウ]
1966年(昭和41年)、東京都生まれ。90年東京大学法学部卒業後、同年通商産業省入省。92年東京大学法学部助手就任。以後、東京都立大学法学部助教授、MIT(マサチューセッツ工科大学)客員研究員などを経て、東京大学大学院総合文化研究科准教授。法学博士。専攻、日本政治・比較政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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