中公新書<br> フランス三昧

中公新書
フランス三昧

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  • サイズ 新書判/ページ数 241p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121016249
  • NDC分類 235
  • Cコード C1222

内容説明

日本人がもてはやす、きらびやかな「おフランス」は、はたして真実の姿でしょうか。世に満ちる誤解の表層土をかき分けて、フランスという国の真の姿をお目にかけます。「フランスと日本は似ている」という驚くべき発見。フランスにとりわけ関心がない人も、フランス語を習ったことがない方も、上っ面なガイドブックを飛び越えて、一気に真相へ。気っ風のいい篠沢節が冴える、教授流フランス学の“実に愉快”な集大成。

目次

1 フランスとは何だろう(今のフランス;「フランス」の成り立ち;「フランス人」の成り立ち;「近代」の成り立ち)
2 フランス語とは何だろう(今のフランス語;フランス語の成立とそのイメージ;「良いフランス語」の誕生;「良いフランス語」の強制)
3 文明としてのフランス(フランス文明の特質;フランス文明の問題点―長所は短所;フランス文明の危機;フランス文明の未来)

著者等紹介

篠沢秀夫[シノザワヒデオ]
1933年(昭和8年)東京生まれ。中学よりアテネ・フランセでフランス語を学ぶ。学習院大学文学部卒業。東京大学大学院修士課程修了。フランス政府給費留学生。パリ大学文学部現代フランス文学免状取得。明治大学教授等を経て、現在、学習院大学教授。専攻、フランス文学、文体学
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

124
フランスのことは篠沢先生、ドイツのことは小塩先生というのが私の中では定番になっています。それだけこのお二人はそれぞれの国についてはすばらしくご存知であると思われます。フランスを旅行される方は少なくともこの本くらいは知っておいたほうがいいと思われる気がします。それだけの価値はあってこれ1冊でかなりフランス通になると思います。2016/02/15

佐島楓

27
語り口が面白く、惹きつけられた。フランスと日本の共通点、歴史、特に言語の推移が興味深かった。ほかの国と陸続きになっているだけで、これほどまでに文化が流入し、細かな、または大きな分断が起こる。しかしやはりヨーロッパ史は覚えにくい。2014/11/16

rokubrain

13
江戸っ子調子でユーモアのある語り口が遠い国 フランスを身近に引き寄せてくれます。 また同時に、学問の真実を探求しようとする姿勢も感じた。 妥協を許さない教授の矜持でしょうか(頭韻を踏んだ!)。 フランスが持つイメージの華やかさはヨーロッパ随一の歴史(思想史含め)の華やかさと同軌する。 この本でそう感じられたことが一番の収穫。フランス語は各地方にある里言葉(パトワ)から見れば、人工語であり、それが国家統一、中央集権化の礎となっている、というのは明治以降の日本語と同じ。その他、類似点多し。2019/09/22

しんこい

12
気楽なエッセイかと思って読んだら、どうして、フランスという国家、フランス語、フランス文化とはどう成立して一体何なのかをかなり真面目に、でも軽い語りで書いてました。フランス語も日本語も人工のもの、国王なくして成立しなかったフランスとか興味深いです。2015/11/15

MI2

6
学習院大学名誉教授(フランス文学)の篠沢秀夫氏による,知的フランスガイド。 題名が災いしてか,「もうフランス大好き!」みたいな薄っぺらいエッセイに初め思えたが,実際はきちんと下調べのされた立派なフランス史の本と言える。フランスに関することを学んでいる/生業としているが,意外に知らなかったり今さら他人に聞けないといった知識も埋もれているのではないかと思う。ぜひ,そのような方にも一読をお勧めしたい。私自身,フランスに関する知識の総ざらいになり,かつ,新しい発見もあった。2012/02/20

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