中公新書<br> 変貌する子ども世界―子どもパワーの光と影

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中公新書
変貌する子ども世界―子どもパワーの光と影

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  • サイズ 新書判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121014849
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C1237

内容説明

「子ども」たちが変わってしまったといわれている。しかし、変化したのは彼らそのものではなく、戦後の半世紀で激変した社会、ひいては「子ども‐大人関係」なのではないだろうか。戦後のベビーブームはかつてない数の子どもを生みだし、前例のない文化が彼らを取り巻き、育てた。学校教育、医療、テレビ、漫画、お菓子など、戦前世代と戦後世代を隔てるさまざまなことを丁寧にたどり、新しい「子ども観」と「子ども‐大人」関係を探る。

目次

1章 人口異変と学校教育の対応
2章 子どもの身体の戦後処理―医療・栄養・技術革新と変形される子ども
3章 メディア社会と子ども―変貌する子ども‐大人関係
4章 娯楽雑誌の市民権―漫画週刊誌を育てたもの
5章 食品市場の救世主―子どもターゲット作戦
結びの章―戦後50年、子どもたちの結論

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マグカップ

21
本田和子(1999)『変貌する子ども世界―子どもパワーの光と影―』中央公論新社。戦後50年における「子ども観」や「子どもイメージ」の変貌を、子ども関連の社会の出来事とともにたどる。変化の激しさで特色づけられる子どもたちの戦後50年をたどるのは容易でないが、その輪郭をあらわにしようとする筆者の試みは成功していると感じた。2022/01/17

Takao

2
1999年7月25日発行(初版)。学校教育、医療・栄養、メディア社会、娯楽雑誌(漫画週刊誌)、食品市場(キャラメル・チョコレート、スナック菓子)などの切り口から戦後50年の子ども世界の変化を分析。戦後ベビーブームによって生まれた子ども世代が、その成長とともに社会を変え、同時に子ども世界を変えてきた。非常に刺激的な分析だった。「子ども観」「子ども〜大人関係の変化」がキーコンセプトになっている。2021/10/29

米川青馬

0
読了。戦後から20世紀末まで、子どもを巡る環境にどのような変化があったかを辿る一冊。今となっては懐かしい。およそ半分近くは自分もその中を生きたわけで、言われてみればそうそうそうでしたということも多いのだが、子どもの世界の変化をこうしてまとめてくれているのは、そこを知りたい僕のような人にとっては助かる。それから、いわゆる団塊の世代=ベビーブーマーが自由放任の環境で育ち、はじめて受験競争という壁に当たったことなどは知らず、驚いた。どちらかといえば資料として役に立つ本だと思う。2012/03/05

ta-san

0
私としてはテーマ別よりも時系列で書いて欲しかったし、論としては物足りなさもある、2009/09/25

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