中公新書<br> 旅行ノススメ―昭和が生んだ庶民の「新文化」

中公新書
旅行ノススメ―昭和が生んだ庶民の「新文化」

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121013057
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C1226

内容説明

庶民のための旅行が出現したのは昭和に入ってからのこと。交通機関の発達、国立公園の誕生と併行して普及し、新婚旅行、修学旅行も盛んになる。戦争による中断ののち、戦後間もなく復活、今や海外旅行者数は1500万を突破。個人的楽しみである旅行を角度をかえて眺めると、社会、歴史、世界を変える大きな力を有している。「旅行ノススメ」は新たな「教養ノススメ」でもあり、新しい時代の生き方の宣言として旅行を捉え直す。

目次

第1章 旅から旅行へ―旅行業成長史
第2章 ディスカバー・ジャパンの系譜―国内旅行隆盛の背景
第3章 不幸な旅行の時代
第4章 国民的行事「修学旅行」
第5章 新婚旅行の文明論
第6章 団体旅行―日本人の旅行特性
第7章 海外旅行―エリート体験から庶民体験へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かるかん

47
『しかし、それは旅行というものの本質である。私は何も悪くないと思う。旅行はそれぞれの心にさまざまな記憶を残す。全員に同じ思いが残るような旅行であれば、むしろそのほうが恐ろしい。』 旅行の歴史が大半を占めていて、そこに文明論を付け足したような感覚がした。読んでる最中は「タイトルと違うなあ」と思っていたが、最後の段落で合点がいった。このタイトルでいいのではない。このタイトルがいいのだ。2015/10/01

kaz

4
旅と旅行の違いは意外と大きい。 日本において旅行が広まったのは意外と遅く昭和ぐらいから。それまでは意を決して出発する「旅」が主であった。 これからの日本で「観光」が果たす役割は非常に大きなものになるだろう。IT化、 AI化が進む中で、人々が求めるものは「リアルな体験」になっていくからだ。2016/10/31

ありんこ

1
昭和の時代に旅行の始まりを迎え、今では海外旅行も身近になった。JTBの歴史、修学旅行、新婚旅行、海外旅行の歴史が読めて、とても面白かったです。2010/07/01

ゆーか♡

0
本書は旅と旅行の違いや 旅行業のあけぼの、修学旅行、新婚旅行、団体旅行、海外旅行の歴史を文献から辿っている。旅行は歴史と共に変容し上流階級の人々から庶民へと普及してきたことや旅行がもたらす異文化交流や人々への影響を知ることが出来た。しかし読み進めるのに苦労した。2016/03/11

MIRACLE

0
日本の「観光」旅行について足跡をまとめた本。内容はどうも胡散臭い。筆者は「旅行」という言葉を使いたいがために、旅との違いを強調する一方、観光という言葉を軽視している。「観光」という言葉があるのに、「旅行」を趣味の領域に限定する、筆者の定義付けは、あきらかに誤り。2012/10/22

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