中公新書<br> 西ゴート王国の遺産―近代スペイン成立への歴史

中公新書
西ゴート王国の遺産―近代スペイン成立への歴史

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121012838
  • NDC分類 236
  • Cコード C1222

目次

1 スペインの形成
2 古代のイベリア半島
3 イベリア半島でのカルタゴとローマの戦い
4 ローマ帝国の支配
5 西ゴート王国の成立
6 西ゴート王国の宗教会議
7 西ゴート王国の法律
8 イスラム勢力のイベリア半島侵入
9 キリスト教徒による国家統一
10 キリスト教王国における法律
11 カスティーリャにおける一般法の制定

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュンジュン

13
ローマ帝国末期、イベリア半島に侵入したゴート族が打ち立てた王国は、ゲルマンの遺風(慣習法)にローマ法とキリスト教を併せた三位一体で300年の命脈を保つ。この西ゴート王国の存在が、長く苦しいレコンキスタ時代を戦うキリスト教国の原動力となった。魅力的なテーマである、テーマは。問題は文章力なのか、構成力なのか、それとも両方か。まず固有名詞がスペイン語。ピレネー山脈がピリネオとか。そして同じような話がずっと続く。王の事績、宗教会議、法典の条文が永遠と。2023/05/19

アメヲトコ

7
西ゴート王国の成立からレコンキスタまでのイベリア半島通史。新書で西ゴートという素材のマニアックさがいいですが、著者が外務官僚だからか、徹底的に無味乾燥な文体で、読破にはなかなかの忍耐を要します。挿入される地図も全く読解の助けになりません。せめて本文中で言及している地名くらいは入れて欲しい。2018/04/29

quolc

4
ローマ支配からの西ゴート王国の成立からレコンキスタまでを法制・宗教会議を中心に記述。西ゴートのユダヤ人政策や北方キリスト教王国の動きが特に興味深かったが、とにかく事項列挙に終始した記載なので地図帳やWikipediaなどの概要を横に置きながらでないと読みにくい。第N回トレド宗教会議の羅列には面食らった2019/06/04

xin

4
タイトルの通り西ゴート王国前後の古代末期~中世盛期あたりまでのスペイン史を扱っていて、類書が絶無なのでそれだけでが惹かれる本である。しかしこの本は二つの理由で強烈に読みづらい。まず著述が単なる出来事の列挙で新書本とは思えないほど無味乾燥な点が第一、そして人名がスペイン人以外もことごとくスペイン語読みで表記されている点が第二である。とはいえ内容が貴重なので資料集としてもって置くにはよい本だと思う。一応純粋な政治史以外にも宗教会議や法律史の章もある(が著述スタイルは同じ)。まるで年代記のような本。2014/11/03

Joao do Couto

3
他のレビューにも言及があるが、西ゴート王国の法典がイベリア半島の歴史に与えた影響を指摘することがテーマ。羅列が多い。物語るという意識が希薄であるように思う。それぞれの章が連動していないのも気になる。それから、王の名前がスペイン語からなのはかなり気になる。『世界歴史体系』などとあまりに異なっている。2019/07/04

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