内容説明
フランス人宣教師のベル神父は来日してから三十年余り。人生の半分を日本で過ごし、自分がどこまでフランス人なのか、自らの感性にどこまで日本から影響を受けてきたのか、そういった問いかけに答えようとしたところから本書は始まった。日本の街に出て、電車、デパート、通りで出会った人々や見たものを通して言葉や文化、社会について自在に思索をめぐらせた。一九九五年八月に急逝した著者の、日本語で書いた最後のエッセイ。
目次
言葉
文化
教養
かたちとスタイル
イメージ
ナルシシズム
空間
もの
ご飯
会話