中公新書<br> 占星術師たちのインド - 暦と占いの文化

中公新書
占星術師たちのインド - 暦と占いの文化

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  • サイズ 新書判/ページ数 180p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784121010841
  • NDC分類 148.8
  • Cコード C1212

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うちこ

8
インドは言語もたくさんあるけれど暦もたくさんあって、伝統的な暦を発行する人に対しては先祖代々受け継いできた金儲けを続けたいだけだろうという批判的な見方をする人もいるそうです。 わたしはインドの古い書物を読むと昔の人の苦悩が見えてニヤニヤしてしまうことがよくあるのですが、悩みすぎてあんなに瞑想を開発した人たちの頭の中はやっぱりおもしろい。そして悩みのレベルがめちゃくちゃ原始的!2019/04/05

kenitirokikuti

7
流水りんこ『インド占星術は深いぞ〜!』(主婦と生活社、2018)を読んで、インドでは医学と占星術の分野では伝統的な文化が濃く残っているらしいことを知った。この新書は1992年のもので、著者はIBMのラップトップパソコンでインド暦を計算するプログラムを書いたばかりであったという。流水氏のエッセイ漫画にもあったが、占星術が重く用いられるのは求婚がらみ。当時のインドの新聞の求人欄の半分くらいは求婚が目的だったという。また、中華圏では皇帝が暦を決めるが、インドでは暦を支配する神聖な権力はないらしい。2018/10/06

ワッピー

5
インドの暦法の研究から、実際にインド各地でどのように天体の研究が占いに分岐していったかを追いつつ、各地の占星術師についても言及。暦法についてはまるでついていけていませんが、この本を読んで得た知識として、占星術の源流はギリシャからもたらされたこと、そしてその後インド各地方で独自に発展していったこと、そしてその差異から文化的考察や実にいろいろのこと(ここが一番ワッピーには難解:要約にもなっておらんがな)がわかるということですね。学問とは実に奥が深い・・・2016/01/31

Marie

4
インドの占星術はとても複雑で、コンピュータによる計算が必要というのでインドの人が数学得意とかIT栄えるという背景がしっくりきてしまった。占星術は難しいがこよみはなるほど、と。古今東西にある暦は基本的に太陽暦(グレゴリオ暦とか)、太陰暦(純粋なのはイスラム暦だけらしい)、太陰太陽暦(バビロニアの暦から、中国、日本の旧暦、そしてインドの暦も)の3種類のいづれか。インド暦は太陰太陽暦の中で最も複雑であるが大きな影響を与えている。6つのヴェーダの補助学のひとつとして出てくる最も古い学問のひとつ。2023/09/10

晩鳥

2
第一部は現在のインドでの占星術や暦についての記述。旅行記として書かれており面白い。第二部は占星術や暦について具体的に書かれているが、具体的すぎてよく分からなかった。しかし、インドでは今も占いが重要な位置を占めていること、様々な暦があることを知れたのはよかった。2021/02/03

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