中公新書<br> メッカ - イスラームの都市社会

中公新書
メッカ - イスラームの都市社会

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  • サイズ 新書判/ページ数 197p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784121010124
  • NDC分類 228.61
  • Cコード C1225

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中島直人

13
イスラーム勃興時のアラブ社会は遅れた部族社会などではなく、都市、商業が発展した個人が主の契約社会だった。部族、氏族と言われていたのは、あくまでも父系の祖先の名前を連ねるアラブ社会の性格によるものだった。新たな発見多く新鮮な感覚で読むことが出来た。2017/10/12

bapaksejahtera

11
ムハンマドの開教前後のアラブ社会について私の理解は多く井筒俊彦による。本書の基本スタンスはそれと大きく離れないが、アラブ人の心性をアラビア語と詩を用い述べた井筒に比べ、数十年後に著された本書は流石にその後の学問の発達、即ち西洋的歴史学による愚かな発達史観から抜けでた文献学や考古学の成果を十分に反映したものとなる。7世紀初迄のメッカは交通の要路とは外れ、ムスリム知識人が常識として作り上げた歴史的宗教的中心でもなかった。歴史や地勢の説明から十分な理解を促す本書から30年。この学問は更に進んでいると信じたいが。2021/07/13

ジュンジュン

10
28ページを費やす序章が、執筆当時(91年刊)のイスラーム学の実情を表しているようだ。西洋歴史学の価値観を通して眺めるイスラーム社会は、都市化していない未熟な部族社会となる。著者はそんな偏見に挑み、見事修正してくれる。目から鱗的な作品。2020/12/31

takao

3
ふむ2022/04/30

陽香

1
199103252013/11/29

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