内容説明
沖縄返還、日中国交正常化によって戦後処理外交はほぼ完結し、日本は独自の地位を築くべく模索を始める。しかし石油ショック、イラン革命など中東の嵐は世界経済を震憾させ、ソ連のアフガン侵入によって東西関係は再び冷却する。高度経済成長によって豊かさを獲得した日本に役割負担の圧力が高まり、貿易摩擦は深刻化する一方である。日本はこの課題にどう応えるのか。本書は長年、報道の場にいた著者による外交の現場報告である。
目次
序章 1983年ウイリアムズバーグ
第1章 戦後処理外交からの出発
第2章 イラン、アフガンの嵐
第3章 大平外交から中曽根外交へ
第4章 外務省の体制変化
第5章 これからの課題