内容説明
2度の世界大戦を経たヨーロッパが、平和と安定への試みとして欧州共同体(EC)への道を選択して30年、各国とも難問を抱え、順調な成果を生んでいるとはいい難いものの、大戦直後の理想主義は脈々と生きている。そのEC諸国が日本に強い不信感を抱くのはなぜか。そこには単なる貿易収支不均衡によるものではない、本質的価値観への疑問があるのではないか。ヨーロッパはいま、民主主義と国際性の意味を日本に問いかけている。
目次
第1章 日本はなぜ脅威なのか
第2章 欧州共同体の光と影―ローマ条約から30年
第3章 どこへ行く英国―大英帝国の残照
第4章 欧州を引張るフランス―歴史を変えた独仏の和解
第5章 ナショナリズムの克服―ECに賭ける西ドイツ
第6章 国家を超えるEC―取り残される日本
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