中公新書
日本語の個性

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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121004338
  • NDC分類 810.4
  • Cコード C1281

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マッキー

18
日本語の変遷や翻訳するときのあれこれについて書かれた章が興味深かった。あと宗教用語の訳し方や日常生活への浸透についてだが、筆者が「低俗な状況で使うことで強い情緒が表現できる」と言っていたのが印象的だった。普段見慣れないし使わない言葉だからこそ言葉の持つ重みや聞いた時のインパクトも大きくなるのだと思う。2017/06/23

bapaksejahtera

4
著者は英文学者であるが私の記憶としてはエッセイストである。今から50年ほど前の同人誌や雑誌に載せられた雑文を集めている。近頃はこの種の活動をするインテリは少ない。発表の場所が極端に少なくなったからであろう。内容は英語英文学論よりむしろ日本語とその背景にある文化論であって、採り上げられた話題は半世紀前のことがらが多く今日の青年読者には馴染みにくいことが多いだろうが、外国語に対する日本人の感覚や日本語の性格論については50年経っても依然として変わらないことに驚く。2021/02/03

杜子春

4
記録2021/01/11

yuki

1
ロッキード事件証人喚問…?かなり古い時事ネタだな…と思ってみてみると、なるほど初版は1976年。まだ私など生まれていないどころか両親だって小学校にもあがっていない。「ことばは生き物」というが、まさにそのようで、いくらかもはや過去のものとなっている筆者の主張もある。しかし、今の時代においても変わらぬ真理を言い当てているところがみられる。言葉の特徴は変化してゆくが、変化の本質は変わらないのであろう(であろう、いまだによく使われるなあ)。2013/06/02

壱萬弐仟縁

1
「ほんとうにすぐれたものは、しばしば、生れた時代や社会に適合しない、一般の承認を得にくい性格をもっている」(p.121)。含蓄のある表現である。芸術作品が典型だと思える。文化の移植は、きわめて厄介である。経済の植民地帝国主義のように、表面的な感じがする一方で、根元の文化はどのように変容を迫られるか。2012/05/10

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