中公新書<br> 般若経 - 空の世界

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中公新書
般若経 - 空の世界

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  • サイズ 新書判/ページ数 197p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121004222
  • NDC分類 183.2
  • Cコード C1215

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

俊介

5
よく知られた般若心経は、いくつかある般若経シリーズの中の一番短いお経だ。本書は、般若経シリーズの中でも一番最初に成立し、その核となる「八千頌般若経」を主に取り上げ、その思想に迫る。この一連のお経がなぜ、これほど名前が知られ、仏教史上でも重要なお経であるのかといえば、それが大乗仏教とともに生まれ、その思想哲学を体現するものだからだ。紀元前後におこった大乗仏教運動は、一大宗教改革だった。それまでの仏教とは何が違うのかということを、「空」「廻向」という概念を手掛かりに、解き明かす。とても分かりやすかった。2019/05/18

しんすけ

3
巷には般若心経の解説書は多いが、般若経全体の入門書として書かれたのは本書以外に無いのでないか。般若心経を諳んじている多いが、般若心経が何を伝えようとしているか理解している人は皆無といって良い。それは、般若経に潜む知の完成を自分のものとして体得する努力が成されていないからである。本書は、『般若経』が成立する以前の歴史的経緯から解き明かし、『ブッダのことば』などで膾炙した知の自覚が、般若経に進化していく過程が描かれている。その結果、経典に潜む空の世界を具体的に取得する可能性を持つものとなっている。2016/04/03

隠居

0
後半ぐいぐいと奥深く教えられた。2020/10/18

noharra

0
仏教のパラドクス: 【五蘊・ごうん】人間を成り立たせている五つの要素。色=肉体・受=感覚・想=想像・行=心の作用・識=意識。 五蘊=有為=有漏=無常=苦、という等式が成り立つ。 それに対し、涅槃=恒常=無為=無漏(?不正確)  後者を考えると、「すべては無常である」とは言えなくなる。 A.諸行無常:行は有為の意味なので、後者は入らない B.諸法無我:すべてのダルマは、有為および無為、無常および恒常のすべてを含む言葉。Bの方が範囲が広い。 p65『般若経』梶山雄一2019/06/20

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