中公新書<br> 人間にとって科学とはなにか

中公新書
人間にとって科学とはなにか

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  • サイズ 新書判/ページ数 177p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121001320
  • NDC分類 404

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かわうそ

3
★★★★☆第一級の科学者湯川秀樹の興味深い対談、科学のおかげで未来、現在というものが表されるようになったとさらに、科学とは根源的なところでヒューマニズムを否定するものがあると言う2016/07/12

左手爆弾

2
1967年の対談で、悲観的傾向が強いと冒頭で述べられる。今日では比較的よく知られている、情報と生物と物理の接近、科学・宗教・歴史のクロスオーバーなどがこの頃から語られているのは興味深い。個人的には、学歴批判は逆説としての意味しかなく、「大学を出た方が得なんです。きまった話ですよ。現実的には」という言い方が、既に60年代に出てるのは、無視できないと思う。全体的に、当時の雰囲気を知るにはよいが、目新しい話はあまりなかった。2023/10/11

山像

1
物理学と人類学をバックボーンに持つ二人の大学者が科学の過去と現在、未来について対談する。科学哲学の本ということになると思う。扱う内容は広範で、情報物理学とか科学者のサラリーマン化といった現在を予見するような内容、因果論と目的論、科学と宗教でそれぞれ後者にも捨てるには惜しい可能性があるというような話などが印象的だった。 あとがき曰く「科学者の心の中にあるドロドロしたもの」を取り出してきたような本ということだが、個人的な印象としては科学者といえども意外と素朴な考え方をしている面もあるという理解。2016/01/07

Shimizu Hitoshi

0
実家の本棚にあった古い本をよく見てみると、「知的生産の技術」で有名な梅棹忠夫と、ノーベル賞物理学者の湯川秀樹の対談だったので、せっかくだから読んでみました。 内容は期待通りで、知性あふれる二人の科学者が、科学に対する想いを好き勝手に議論しています。歴史とか宗教の話も飛び交って、昔の学者の教養を感じました。 半世紀近く前の本で、科学は便利だけど公害とか核戦争の不安とか困るところも出てきたのでどう対処しよう?というような時代の空気も感じられました。 科学者が普通の職業になってくる、という発言に共感しました。2013/08/09

deltalibra

0
日付やや曖昧2011/05/15

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