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二百年の子供

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120034763
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

三人の少年少女が時空の旅へ。ノーベル賞受賞作家がはじめて子供のために描いたファンタジー。

内容説明

三人の子供たちが、この国の過去と未来で出会う、悲しみと勇気、ゆったりしたユーモア、時をこえた友情。―そして「新しい人」が浮かびあがる。ノーベル賞作家が約束していた、「夢を見る人」の、タイムマシンの物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

51
過去と現在を行き来する中で意識する「むいみ」に共感しました。今のまま時が過ぎれば未来はどうなるのかを考えたのでしょう。心から「ねがう」ことが子供ならではできることで、大人になっていくにつれ、できなくなることのように感じます。それでも私たちは「いま」を生きているのです。2021/01/21

白のヒメ

43
著者本人がおっしゃるように、最初で最後のファンタジー作品。現代の子供たち三人が木の「うろ」にこもることで、タイムスリップする。やはりもし、自分がタイムスリップが出来るとしたなら、主人公たちのように、自分のルーツを探りに出るのかもしれない。共感至極でした。・・・日本の貴重なノーベル文学賞作家の作品を、これから読み進むにあたってのとっかかりぐちになれば。でも、大江作品は若い頃より、今まで何度も挫折しているのです。この年になったらどうかな。挑戦あるのみです。 2015/02/23

zanta

10
新聞連載時も読んでいた。どうも話が飛び飛びになるけど、先週読み忘れたかな、とか思っていたが、今通読しても、とびとびになる感じは否めない。私の読解力不足だな。残念。NHKの八重の桜を観ていて、150年前の話なんだな、と思う。たった150年という気もするし、150年でこんなに変わるのかとも思う。多分昔の人はその日その日を懸命に生きていたのだろう。過去生きていた人々の生業が今の基本となり、いまの私達が歩む一歩一歩が未来の礎になる。私のような者でもこの時代の構成員の一人なのだ。足踏みミシンのように日々生きる事が→2013/02/18

ひと

7
四国の森にあるシイの木のうろに入って、強く希望して寝ると見たいところに行き会いたい人に会える、という言い伝えたよりにを、3人組の子供たちが、過去と未來に冒険に行くというSFのような小説。3人組とは大江さんの子供のことで、教育する良い親ではなかった反省のために書いた小説のようですが家族愛が感じとれる良い小説だと思いました。2022/12/30

1goldenbatman

6
真木16歳、アカリ(小学校6年生)、朔(アカリより一つ年下)、三人の子供がシイの木のうろから過去や未来に旅する。「・・・・大切なことは、また危ない感じのことは、それをいう前にひとつ深呼吸して、それでもまだ、いいたいと思えばいうといい。・・・・・」「・・・この国も私が十歳の時、戦争に負けるまでそうだった。  ところが今また、もう一度やろうとする連中が出て来てるんだ。」 2022/03/12

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