出版社内容情報
お客様は仏様です。此岸と彼岸の境界に存在する、死役所。ここには、自殺、他殺、病死、事故死……すべての死者が訪れる。罪無き者は、天国へ。罪深き者は、地獄へ。あるいは――。“俺のしたことが正しかったとは断言出来ねぇ。本当は罪なんて犯したくなかった”誰も傷つけることのない、正しい選択ってありますか? 魂抉る死者との対話、惜別の第8巻。
あずみきし[アズミキシ]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
137
石間さんの成仏感動した。石間さんは天国行けたらいいな。多分死役所制度自体死刑囚の本心を見極める世界なんだろうなと想像した。死産も辛いしネグレクトも辛いな。子供は親を選べないしなるべくまともな親であろうとすればするほど追い詰められるしバランス感覚が難しいところ。2020/02/09
はつばあば
42
不妊治療って辛いしお金もかかるようだけれど・・望むところに望まれずって言うのが哀しいですね。夫婦揃っていても仕事優先でインフルエンザで子を亡くしてしまう親も登場する。考えさせられる8巻目でした「本当は罪なんて犯したくなかった」って言うのが本当なのに、今は自分中心で「殺したかった」って言う人は死役所で採用されるんでしょうかねぇ。成仏って言葉重いですよね2019/04/02
十六夜(いざよい)
16
8巻は3人の仏様をお見送り。やっぱり赤ちゃんや子供の死は胸が痛い。虐待のニュースを見ていても思うけど、どうして望む人の所には来なくて、大して子供を望んでいない人の所はすぐに授かるんだろう。産まれる事の出来なかった赤ちゃんだったけど、幸せだったと願いたい。そしてついにイシ間さんが…。大事な人を守る為に殺人を犯し、子供の為に成仏する…なんてイシ間さんらしいんだろ。とても感動的な最後だった。2017/09/17
しろくま
13
男の子の話と石間さんの話の話で涙が溢れてしまいました。これは泣けちゃうな。男の子が健気すぎる。。2020/01/05
かたやん
13
イシ間さんお別れの感動の巻。けど「母」がこの作品一番泣いた。子どもって望んでる夫婦にはなかなか授からなくって望まない夫婦にすぐに授かったりする。それが不思議で不条理すぎる。この夫婦には幸せになってもらいたいです。2018/01/19