内容説明
比類なき文章家としての星野道夫の世界。なぜアラスカであり、カリブーなのか―。星野道夫の原点を知る初期作品。
目次
アラスカ・光と風(シシュマレフ村;カリブーを追って ほか)
カリブーの旅(カリブーと人間の関わり;カリブーのライフサイクル ほか)
カリブーフェンス(研究の背景;歴史的背景 ほか)
グリズリー
ムース
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ありたま
5
星野道夫の文章は情景が自然に想像出来る。とにかく壮大な冒険譚のようでワクワクする。お爺ちゃんになった星野道夫の文章も読みたかったなと思う。2022/08/19
ゆーや
3
2018年53冊目。無条件にすすめたいと思う一冊。アラスカの大自然に身を捧げた写真家・星野道夫さん。短文、短文のシンプルなリズムの中で、飾らない言葉によって紡がれる文章から、想像を絶するアラスカの大自然が浮かびあがる。鯨漁。巨大氷河の崩壊。恐怖を感じるほどの閃光を放つオーロラ。凄まじい臨場感。人の力があまりに無力に思えるダイナミックな世界が、今この瞬間もどこかにあると思うと、目の前の光景はなんて狭いのだろう。想像を超えるスケールに圧倒されたい時には、ぜひこの本を。誰かに手渡したいと心から思える本だった。2018/09/30
ぐちを
1
アラスカの写真をみたくなった2023/07/15
のうみそしる
1
まっすぐなアラスカへの愛がひしひしと伝わる。平易なのに深みのある文章。グレイシャーベイや冬のマッキンレー行は手に汗握る冒険譚。「誰もいない氷の上で、老婆がひとり海に向かって踊っている。ゆっくりとした動きで、何かに語りかけているように見える。マイラだ。きっと昔から伝わるクジラに感謝する踊りなのだろう。近づくと、マイラは泣いていた。踊りの原点を見ているんだろうなと思った。写真を撮る気にはなれなかった。」というクジラ漁での一コマがとても良い。2016/12/01
つっちぃ
1
「結果の分かれ目というのは、まわりの状況以上に、ぎりぎりのところで気持ちの持ちかた次第で決まってしまうのではないだろうか」(アラスカ光と風 p.82) 涼もうと思って読みはじめたが、涼しくならず。真冬のマッキンレーでのテント生活、持ち込んだ雑誌に掲載されていたおでんの広告に共感した。2014/08/03