感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GaGa
38
戯曲ではない「12人の浮かれる男」を再読。面白い。今読んでも面白い。やはり筒井康隆は時代を先行していた作家なのだなあと再認識。この巻には文庫には収録しづらい「上下左右」も入っているので全集の中でもお得なほうかな。2013/07/16
hirayama46
4
長編『エディプスの恋人』を収録。七瀬シリーズを締めくくる作品ですが、前2作よりもさらにトーンは暗めで、物語のスケールの大きさが人間存在の無力感を感じさせます。/短編では「上下左右」「裏小倉」のような実験性の高いものが掲載されております。「ポルノ惑星のサルモネラ人間」も世界構築における実験と言えるかも。2016/08/03
渡邊利道
1
小説版の「12人」は、ある意味「上演」という感じでここの登場人物の変化を楽しむという意味でもこれを連載で読めた読者は幸せだった嘉本か思った。他短編は実験的なものが多い。『エディプス』はいま読んでもかっちりエンターテインメント本格SFですごいなあと思う。世界観はちょっと古くなっているように微妙に思ったりもするけども。2017/07/17
kozima
1
「エディプスの恋人」おもしろいですね。あとは短篇で「死にかた」という話がなんだかよいと感じました。2012/03/01
不璽王
1
七瀬三部作ラスト。普通の人→超能力者ときて、エディプスの恋人では絶対者の話。神様になって悪魔の証明をするところが面白かった。2006/08/31