内容説明
スペイン映画『ミツバチのささやき』、漫画『護法童子』、ゴヤの『巨人』、宮沢賢治、世界各地の神話、太古の洞窟壁画、陰陽五行思想―。宮崎駿のアニメ作品には、さまざまな「仕掛け」が巧みに隠されている。表層のエンターテインメント性に惑わされることなく、暗号を一つ一つ解読していくと、宮崎駿が見つめている深く広い世界が見えてくる。単なるアニメ論を超え、多くの日本人が忘れかけた「真情」を呼び覚ます注目の論考。
目次
第1章 『ミツバチのささやき』と『となりのトトロ』
第2章 欧州史の地層という「隠し絵」
第3章 ファンタジーに「真情」を吹き込む中国思想
第4章 『もののけ姫』と宮沢賢治
第5章 シシ神に投影される神々
第6章 シシ神の森の真実
第7章 水の物語『千と千尋の神隠し』
終章 宮崎アニメの深層
著者等紹介
青井汎[アオイヒロシ]
1963(昭和38)年和歌山県生まれ。早稲田大学法学部卒業。民俗学、精神病理学から歴史、SF、ミステリ、幻想文学にいたるまで、その関心領域は広い。現在は会社勤めの傍ら、複数のペンネームで執筆活動を行っている。『宮崎アニメの暗号』が初の著作となる
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