新潮新書<br> 聖徳太子はいなかった

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新潮新書
聖徳太子はいなかった

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106100628
  • NDC分類 210.33
  • Cコード C0221

内容説明

すべては伝説にすぎない―。日本書紀、三経義疏、法隆寺金堂釈迦三尊像の銘など、実在の根拠とされる文献や遺物のどこにどのような問題があるのか。誰がなぜこのフィクションを必要としたのか。その背景には何があったのか。江戸時代の考証から最新の歴史学の成果までを踏まえ、書誌学の厳しい目でスリリングに検証する。禁忌の扉を開き、実在論を完膚なきまでに粉砕した衝撃の一冊。

目次

大いなる遺産―日出ヅル処ノ天子
鎧なき騎士―十人の訴え
鉄の爪―唐の太宗
散り行く花―大津皇子
開拓の道―生まれ変り
偉大な嘘―説話と実録
心の旅路―未来予知
黄金の腕―十七条憲法
戦略大作戦―藤原不比等
恐怖の報酬―逆ラウナカレ〔ほか〕

著者等紹介

谷沢永一[タニザワエイイチ]
1929(昭和4)年大阪市生まれ。評論家。書誌学者。関西大学名誉教授。関西大学大学院博士課程修了。サントリー学芸賞(『完本紙つぶて』)、大阪市民表彰文化功労、大阪文化賞、読売文学賞(『文豪たちの大喧嘩』)を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

23
△聖徳太子が架空の存在であることが江戸時代から知られていたという話には驚きました。著名人が自分の思いを羅列したような一冊でした。2024/02/16

しーふぉ

18
聖徳太子はいなかった…今は定説なんですか?山背大兄王子もいなかったのかな?法隆寺は誰が作ったのか?全てが史実だとは思わないけど存在自体を否定出来るのか分からない。2015/01/29

maito/まいと

16
タイトルが衝撃を放つ1冊。だが、思い込みをしないようにして、残された文書に目を向けると、本書のような仮説は十分成立するようだ。本書は物語仕立てで構成されすぎていて、果たして実態に合っているのかどうか、読者が確認しづらいのが難点だが・・・とにかく古代は今と感覚や認識が違うことを忘れないようにしなきゃなあ。2016/07/31

MASA123

10
著者の独特な文章にいい加減、つかれてきて、みなさんのレビューを読んでみたら、ダメだししている方も多いようです。じゃ、やめた、パタン。 聖徳太子がいないというのは、歴史学会の常識だと、書いてあったので、学術的な歴史学者の著作を読んでみたいと思う。 2022/08/02

キムチ27

6
若かりし頃筆者の言葉によく触れた。真髄まで関西人やなぁ~と感心した思いが。当書は10年以上前のモノ。学問の書でありつつ、一杯飲み屋で、ほろ酔い加減で歴史の御大の言葉を聞いている感。ザックリと、しかしいうべき事はきっちりと、一刀両断に、まぁ、言うわ云うわ。 小学校高学年で「学び」として初めて史学に触れ、どんどん興味が深まった。折口氏の論説、家永問題等の史学論争等々??のまま、今に至る。暇なんやし、これから雑学の一端として読み広げてみたい。 とは言いつつ、明治から戦前戦後の学者はかなり玉石混交かも。2013/01/20

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