新潮新書<br> 死亡記事を読む

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新潮新書
死亡記事を読む

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  • サイズ 新書判/ページ数 190p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106100215
  • NDC分類 070.18
  • Cコード C0236

内容説明

ここには人間のドラマがある。眼光紙背に徹すれば、たった十数行の記事でも、その一語一語が奥深い―。夏目漱石から司馬遼太郎まで、文学者の死はいかに報じられてきたか。芸能人はなぜバカでかい記事になるのか。経済人や野球選手の扱いは業績に比して小さい。名前の右に傍線が引かれる由来は。軟派の社会面は見出しで勝負。…誰もが毎日目にしながら、実は知られていないその読み方。

目次

序章 草分け女性文化人三人の死
第1章 小さな小さな訃報に味がある
第2章 大別すれば関係者型と知名度型
第3章 文学者に見る百年の変遷
第4章 なぜ芸能人の扱いはバカでかくなるのか
第5章 元プロ野球選手は寂しい
第6章 伝説「泣くな別所」を検証する
第7章 見出しに編集記者の苦吟あり
第8章 ランランと三遊亭円生ではどっちが偉い!
第9章 智恵とアイディアで読ませる記事になる
終章 新聞社は「死亡記事部」を設置せよ

著者等紹介

諸岡達一[モロオカタツイチ]
1936(昭和11)年東京都生まれ。コラムニスト、死亡記事アナリスト。成蹊大学政治経済学部卒業。元毎日新聞記者。現在、「野球文化学会」事務局長として論叢「ベースボーロジー」の刊行に尽力
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スズツキ

5
軽い気持ちで読み始めたが、なかなかに読ませる。新聞の死亡記事の書き方から社の方針や記者の力量まで推察し、また亡くなった人物の社会的影響までも「世間」の目から見ている。動物の死亡記事にまで範囲が拡大されていく過程は頭が下がるばかりである。2015/08/27

アルゴン

4
★★★   生前の職・知名度に応じた各新聞社の扱いの違いはおもしろいですが、全体的にものすごい偏りがあるなあ。特に野球関連への執着はすさまじく、「毎日新聞よりスポーツ新聞の記者やっとけばよかったんじゃないの」と思ってしまうレベルです。2014/08/01

ももりんご

2
軽く読める内容です。死亡記事の内容に特化して、誰の死がどのように扱われたか、時代によってどのように文面や表現が変化していったかなどが書かれているのは大変興味深いです。が、死亡記事を集めるのが好きなおっちゃんが自分のスクラップブックを捲りながら、過去の思い出を混ぜつつ喋ってるだけにも思えます。エッセイとするにはやや硬く、教養とするには精査が足りない印象。特に著者が野球好きで、急に「僕」の話になったり野球関連の所だけいやに細かったりちょっと粗めじゃないかと。借りて読むにはいいけど、買うとなると躊躇います。2013/10/13

しょー

2
 見所が思いもよらない点だった。ニュースで特殊する場合もあるが、扱われないケースもある。新聞だからこそ周知されるのかもしれない。 記者の個性が現れるが、列挙されると新聞の個性も見えてきそうだ。同じニュースの取り上げかたに着目していきたい。2013/05/17

0
ジャーナリストが書いた文章の中には「書き散らかされた」ものがある、という友人の言葉を思い出した。文章構造や解釈の一貫性が非常にお粗末な印象。明治大正期の各新聞の機能・購読層・世間的イメージなどに興味が出た。2017/08/18

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