新潮エンターテインメント倶楽部SS
残響

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  • サイズ B6判/ページ数 313p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106026539
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0393

内容説明

頭の中に反響する声…それは、過去から運ばれてきた聞こえるはずのない「声」。ドメスティック・バイオレンスから逃れ新しい人生を歩きだした杏子の抱える闇が残留思念と共鳴したとき、時間の底に眠っていた冷たい真実が浮かび上がる!特殊な能力を持つが故の苦悩を静謐なタッチで描いた連作ミステリー。

著者等紹介

柴田よしき[シバタヨシキ]
東京生まれ。『RIKO―女神の永遠―』で第15回横溝正史賞を受賞、作家活動に入る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

toku

16
過去の辛い体験により「過去に話された声が聞こえる」という特殊能力を持つようになった女性が警察からの依頼であったり無理やりであったりして能力を生かして事件の手掛かりを得るという内容。阪神大震災で娘を亡くした父親の話しが印象的だった。事件解決だけでは無く主人公がDVの呪縛から放たれて自立していく過程が良かった。最後に主人公が思うように堂々と夫に別れを宣言出来れば良かったのになあ。最後までダンナの「自由にしてやる」感、が腹が立つ。2022/04/07

星群

13
過去から運ばれてきた聞こえるはずのない「声」が聞こえる、というあらすじに興味をもって読み始めた。・・・楽しみにしてだけど、話の進め方が強引に思えて、いまいち話に入り込めなかった。杏子の元旦那・石神は、やくざで、杏子にDVをしていた。DVは、最低なことだ。でも、石神と杏子がやり直せたらいいな、とか思ってた私は、ダメ男に引っ掛かる素質があるのだろうか、と一抹の不安を覚えた。2012/05/04

星落秋風五丈原

10
暴力的な夫石神のドメスティック・バイオレンスに悩まされていた時に杏子に聞こえたのは、過去の人間の声と気配。過去に事件解決に協力した事のある杏子が、その能力を使いながら、夫に痛めつけられながらも夫から離れた所では能力が使えないという設定で登場した彼女が、次第に夫の呪縛から逃れ、この能力にもなんらかの決着をつけようとする。2005/11/26

ぶんこ

9
ホンワカした小説に親しんでいたので、最初のページから拒否反応が出ました。  結局最後まで読めませんでした。2014/03/14

すぎとまこ

3
過去の声を聞き、警察と協力しながら事件を解決していくお話。そう書くと普通のミステリーに感じるかもしれませんが、主人公の女性としての成長物語でもあり、一気に読みました。DVしていた元ダンナは悪い人だけど、杏子のことを一番理解していた人かもしれないですね。2011/10/12

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