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出版社内容情報
画家の評価、作品の解説、生涯と時代を対照した年表に最前線の研究成果を生かし、全32図で画家の全貌をつかむ。
目次
作品
夢に迷って―青木繁の人と作品
年表=青木繁とその時代
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
oz
7
初読。青木繁(1882〜1911)は洋画家。武士の家系に生まれ、文学青年だった青木は中学校を放擲し、東京美術学校に入学して黒田清輝に油彩を学ぶがこの頃から宿痾の結核に冒される。卒業後は放浪の生活をしつつ、画家として畢生の大作を手にすべく野心を燃やす。この体験から『海の幸』を制作、また文学を題材にとった大作を手がけ、束の間の絶頂期を迎える。しかし作品は公募展では落選と下位入選を繰り返し、実生活上の苦難から次第に作品の質も低下する。父の死で家を維持できなくなると妻子を捨て、放蕩の生活に入り28歳で病死する。2014/10/05
叛逆のくりぃむ
7
青木繁の生涯はまさにリャナンシーに魅入られた生涯といえる。その生涯の軌跡と畫業を餘すところなく收めた本書は興味深い。收錄された作品の中で、日本神話を題材にした『日本武尊』は、同時代の月岡芳年のものと比較して、「ますらをぶり」よりも「もののあはれ」が際立つものとなつていて印象に殘つた。2013/11/18
deerglove
2
「海の幸」を見たのはかなり前の国立近代美術館だったか。日本人離れしたスケール感、ドラマ性、爽快さに満ちた作品は強く印象に残っている。この文庫で新たに発見できたのは、最初期の水彩画「ランプ」と後年の「月下滞船図」だ。阿部信雄氏の解説にいわく、”「日本の印象派」の一員たるべき資格をもっていた”青木だが、あえてそこに留まろうとはしなかった姿に魅かれる。2012/08/18
sk
2
何か鬼気迫るものを感じた。2011/10/05
昭和子
2
青木繁の作品と人物について詳しく書かれていて良書。2011/06/17