出版社内容情報
全米批評家協会賞・ピューリッツァー賞受賞。オタク青年オスカーの悲恋の陰には、一族が背負った呪いがあった。英米で100万部のベストセラー、日本上陸。
内容説明
オスカーはファンタジー小説やロールプレイング・ゲームに夢中のオタク青年。心優しいロマンチストだが、女の子にはまったくモテない。不甲斐ない息子の行く末を心配した母親は彼を祖国ドミニカへ送り込み、彼は自分の一族が「フク」と呼ばれるカリブの呪いに囚われていることを知る。独裁者トルヒーヨの政権下で虐殺された祖父、禁じられた恋によって国を追われた母、母との確執から家をとびだした姉。それぞれにフクをめぐる物語があった―。英語とスペイン語、マジックリアリズムとオタク文化が激突する、全く新しいアメリカ文学の声。ピュリツァー賞、全米批評家協会賞をダブル受賞、英米で100万部のベストセラーとなった傑作長篇。
著者等紹介
ディアス,ジュノ[ディアス,ジュノ][Diaz,Junot]
1968年ドミニカ生まれ。6歳のときに家族で渡米。父親が失踪、兄は白血病を患い、窮乏状態の中で育つ。皿洗い、ビリヤード台配達、製鉄業などの仕事をしながら、ラトガーズ大学とコーネル大学大学院で文学と創作を学ぶ。『ニューヨーカー』『パリス・レヴュー』などに寄稿、The Best American Short Storiesには4度、作品が収録されている
都甲幸治[トコウコウジ]
1969年生まれ。早稲田大学准教授
久保尚美[クボナオミ]
1970年生まれ。鶴見大学専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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