内容説明
ヘミングウェイ短編文学の全貌がいまここに。作家が人生最後の20年を過したキューバの居宅・望楼園。生誕100年を目前に、遺児らの手によって編まれその名を冠した、初めての完璧な短編全集“フィンカ・ビヒア版”の日本語訳、遂に完成。「最初の49編」から未発表作7編までを含む小説全70編を収録した、高見浩氏の魅力的な新訳で贈る、ファン必携の永久保存版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
13
ヘミングウェイの短編が70編収録されている短編集。1万円オーバーの価格で購入するときに数日迷ったけれど買ってよかった。ヘミングウェイならではの文章の味わい。余計なことを語らず心理描写等でごてごてとした装飾を施すのでもなく、ただただ淡々と登場人物の世界で起きた全てを綴っていくその文章に浸っていると酒を呑みたくなる。思考も行為も外世界で起きたことも自分の内面での出来事も全てが等価値として描かれるヘミングウェイの文章は確かに評されるように絵画的であるのかもしれない。彼の世界に浸りきれるとても濃い一冊でした。 2016/06/22
shuha
0
なるほど、味わい深い。2015/04/19
moriya-man
0
海の描写はもちろん、山の表現がまた素敵です。 年に1-2作は継続して読んでいこう。2014/11/17