無国籍

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104740017
  • NDC分類 329.91
  • Cコード C0095

内容説明

ある日、私は空港から出られなくなった。パスポートは?選挙権は?愛国心は?アイデンティティは?衝撃のノンフィクション。

目次

第1章 中華街のララ
第2章 日本と中国の狭間に生きる
第3章 ニッポンになじめない
第4章 世界へ出たい
第5章 香港へ、アメリカへ
第6章 無国籍について知りたい
第7章 アジアの人々と無国籍
第8章 帰化を申請する
第9章 海外の無国籍

著者等紹介

陳天璽[チンテンジ]
1971年、横浜中華街生まれ。国立民族学博物館助教授。2000年、筑波大学大学院国際政治経済学研究科修了。1994年より約1年間、香港中文大学に留学。’97年~’00年、ハーバード大学フェアバンクセンター東アジア研究所・同大学法学部東アジア法律研究所客員研究員。日本学術振興会特別研究員(東京大学総合文化研究科)などを経て現職。華僑・華人問題をはじめ、移民・マイノリティー問題、国境・国籍問題に取り組む
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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山猫

5
(よんどころなく)生まれついた無国籍ではなく、自ら選んだ無国籍とはどんなものなのか、どんなデメリットがついて回るのかを在日元台湾籍の女性が赤裸々に書いた本。赤裸々というほど悲惨でもなく、あっけらかんと包み隠さずと言う方が適切かもしれない。実態は我々が思うほど不便でも不自由でもないようだし、一地球市民といえば聞こえはいいけれど、いざという時頼るべき「国」がないというのは非常に心細いのではないだろうか? 2005/01/20

samandabadra

1
知り合いであるK先生のオススメの一冊 最近、NHKでもこのテーマでの放送があった(残念ながら未見) 二年前に司会をやったとある会議に来ていた方。 『華人ディアスポラ』の作者であることは後で気づいた。 世界にはさまざまな事情があって国籍が取れない人がいる。 無国籍であることの苦労が非常によくわかる一冊。 知り合いのチベット人も確か無国籍だったような… それにしても行動派だなあ。 2009/04/02

ゆうゆう

0
親も息災。誕生日も自己のルーツもはっきりしている。普通に学校に通い、生活している。なのに国籍は無国籍。何処にも属さないという不確かな証明をする事の難しさ。自分だって、それほど日本LOVEでもないが、国籍には日本で、生まれ育って、アイデンティティーも帰属意識も日本だ。だが、日本に来た両親から生まれ、日本で育てば、アイデンティティーは日本なのだろうか?国際化グローバル化の現代からすると、割りと身近な問題なのではないか。国籍=アイデンティティーとならないケースも多くなるはずだ。2013/10/28

yonlee

0
著者自身が無国籍だった体験を語っている。今の国籍を巡る複雑な社会問題の縮図と言っていい。文化に興味を持っている人は読んで損はないと思う。2012/06/02

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