カズサビーチ

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104606085
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ペリー来航の8年前、幕府によって浦賀に迎え入れられたアメリカ船が存在した! 知られざる日米交流秘史を描き出す興奮必至の長編。黒船より前に浦賀に来航した米国船が存在した! 日米初遭遇の歴史的瞬間がいま鮮やかに甦る。「本船はこれより、エドへ向かう!」1845年、捕鯨船マンハッタン号は洋上で日本人漂流者22人を救助。彼らを送り届けるため、被弾覚悟で鎖国中の日本に針路を取った。言葉の壁を越えて育まれる船乗り同士の友情と敬意。そして船はついに浦賀入港を許されて――ペリーも注目した開国への第一歩を日米双方から描く興奮の歴史長篇!

山本 一力[ヤマモト イチリキ]

内容説明

1845年、捕鯨船マンハッタン号は洋上で日本人漂流者22人を救助。彼らを送り届けるため、被弾覚悟で鎖国中の日本に針路を取った。激しい黒潮や食料難と闘いつつ育まれる船乗り同士の言葉を超えた友情と敬意。一方の江戸幕府老中・阿部正弘は異国船対応に苦慮しながらも、その勇気に応える一つの答えを用意する。実話に基づく感動の歴史長篇。

著者等紹介

山本一力[ヤマモトイチリキ]
1948年高知県生まれ。東京都立世田谷工業高校電子科卒業後、様々な職を経て、’97年『蒼龍』でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。2002年、『あかね空』(文藝春秋)で第126回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

78
黒船来航の直前に、アメリカの捕鯨船によって日本人の漂流民22名が救出された。クーパー船長率いるマンハッタン号と日本人の船乗りたちとの交流、幕府側との交渉。爽やかな読後感。ジョン・マンの続編、まだかなぁ。2017/03/26

それいゆ

67
「桑港特急」と同じく「ジョン・マン」のアナザーストーリーのような感じでした。カズサビーチはどこの海岸なのか?タイトルだけでは意味不明でしたが、「上総」だったとは!老中・阿部正弘の聡明さが際立っていて、この物語のアナザー主人公として位置付けされています。2017/01/15

ぶんこ

53
ペリー来航前に、浦賀に来ていたアメリカの捕鯨船があったとは。しかも漂流していた日本人を22人助け、鎖国時代とあって被弾覚悟で送り届けようと決断したクーパー船長と乗組員たちの勇気と友情に感動しました。著者の「ジョン・マン」を読み続けていて、次回作を待っていたところでした。それだけに興味深く、当時のアメリカの国情、捕鯨事情がよくわかりました。クーパー船長がいたからこそ、ペリーたちと日本政府が開戦とはならずに済んだような気がしました。2017/04/10

hamao625

26
「まるで、ガリバー旅行記のようだ」とはアメリカ人の船乗り。鎖国末期の日本。難破して漂流するジャパニーズをアメリカ船が保護。人道上の支援をするマンハッタン号。以前、人道上の支援をした船が砲撃されたが、今回はサムライの最上級のおもてなし。礼を尽くしているサムライ。心通う温かな支援に感銘。サムライも鎖国の中、ギリギリのところでよくやった。水野忠邦がいなくてジャパンは良かった。文体は起伏もなく淡々に進む印象。この教訓が未来にいかされたのでしょう。2017/04/29

kawa

22
ペリー来航に先立ち、日本の漂流民22人を救助し浦賀に訪れたアメリカ捕鯨船の物語。日米ともども様々な障害を乗り越える中での紳士的交流、歴史の大事件の影にこんな事実があったのですね。興味深く読了、面白い。2017/02/11

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