犬の掟

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  • サイズ B6判/ページ数 476p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104555109
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

東京湾岸で射殺体が発見された。所轄の刑事は事件を追い捜査一課の同期には内偵の密命が下る。二人の捜査が交錯する緊迫の40時間!

迷わず撃て。お前が警官ならば――。緊迫の四十時間を描く王道の警察小説。東京湾岸で射殺体が発見された。蒲田署の刑事は事件を追い、捜査一課の同期刑事には内偵の密命が下される。所轄署より先に犯人を突き止めよ――。浮かび上がる幾つもの不審死、半グレグループの暗躍、公安の影。二組の捜査が交錯し、刑事の嗅覚が死角に潜む犯人をあぶり出していく……。比類なき疾走感で描ききる本格捜査小説。

内容説明

急行する捜査車両、轟く銃声。過去の事件が次々と連鎖し、驚愕のクライマックスへ!比類なき疾走感で描く緊迫の40時間。衝撃の警察小説。

著者等紹介

佐々木譲[ササキジョウ]
1950(昭和25)年、北海道生れ。1979年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞。1990(平成2)年『エトロフ発緊急電』で、山本周五郎賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞を受賞。2010年、『廃墟に乞う』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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starbro

128
前作の異色作「砂の街路図」(一般的には不評)とうって変わって、本作は佐々木譲らしい警察小説です。テンポも良く476P一気読みしました。但し、犯人の設定に多少無理があるのと、前半は半グレをうまく書いていたのにも関わらず、事件には結果としてあまり絡まなかったのは、もったいないかも知れません。期待が高い作家なので、次回は年間BEST10に自信をもって推せる作品をお願いします。2015/11/04

いつでも母さん

111
やはり佐々木譲は『警察小説』だ!掴みはOK!だが今作はそこからが長く、ストーリーも今一つ・・か(読解力の無さにため息)で、ラストまで所轄や捜一の動きが、緊迫の40時間とは云うもののテンポが悪い気がした。そうして、このラスト。同期の絡みも、もの足りないし犯行の動機が弱い!特に門司を葬るくだりはわからないわ~どうした!佐々木譲って感じ。「俺は警官を撃てる」「お前が警官なら、迷わず撃て」ったってねぇ(汗)まさかの犯人だったのだけれど、松本刑事は辛いね。だが、最後の『8行』は私の好きな佐々木譲の世界だった。2015/10/11

タックン

94
暴力団の幹部が射殺されそれを同期2人が所轄と本庁の両面から追う警察物語。表・所轄刑事は事件そのものを抗争関係から追い、裏・本庁刑事は過去の事件から追う。最後まで表側と裏側の両面から交互で事件を追う描写が延々と続き思わせぶりの伏線だらけでちょっと飽きてしまう嫌いがあるが、二組の捜査が交錯したとき浮かぶ事実は衝撃的。結局は法で裁けないほどの悪はどう裁けばいいのか?幼少時代の心の傷はなかなか癒せないってことなのかなあ?最後が悲しかった。 最後にきて題名に納得。なかなか読み応えのある警察物語だった。2016/02/29

ケイ

80
動機や心情の変化などは説得力に乏しい最後なのだが、9割までは楽しく読めたので、これもいいかもと思う。2015/12/07

high

79
[16-308-005]<このミス2015/19位>暴力団員の射殺事件を捜査する所轄刑事と、警察関係者の犯行を疑う警視庁の特命捜査をする刑事。事件が起きて40時間。早期解決ではあるが、同僚まで殺害する犯人の心情がいまいち理解できなかった。内田絵美はどこまで知っていたの? やはり魔性の女なのか…?登場人物が多いので、相関図を書きながらの読書をおすすめします。(2016/01/15)2016/01/15

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