冬を待つ城

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  • サイズ B6判/ページ数 453p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103788096
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

籠城か玉砕か。天下統一の総仕上げに奥州北端の九戸城を囲む秀吉軍十五万。城主政実は秘策を胸に冬を待った。直木賞作家の真骨頂。

籠城か、玉砕か――否、三成との知恵比べに勝利し、あとはただ冬を待つのだ! 天下統一の総仕上げに、奥州最北端の九戸城を囲んだ秀吉軍、兵力なんと十五万。わずか三千の城兵を相手に何故かほどの大軍を要するのか――奥州仕置きの陰のプランナー石田三成の真意を逸早く察知した城主・政実は、九戸家四兄弟を纏めあげ、地の利を生かして次々と策略を凝らした。あとは包囲軍が雪に閉ざされるのを待つのみ!

内容説明

3千vs15万!50倍の大兵力で奥州北端の九戸城を囲んだ秀吉軍。その真意ははたしてどこにあるのか―。跳梁する間者たち、頻繁に飛び交う暗号文。その戦さ、降伏するだけでは済まぬらしい…。城主・九戸政実を頭とする四兄弟が結束すれば、形勢は五分と五分。石田三成の仕組んだ謀略に百倍返しする秘策を、今こそ実行に移せ!奥州北端の九戸城を狙った戦国最大級の謀略。直木賞作家、怒涛の歴史小説。

著者等紹介

安部龍太郎[アベリュウタロウ]
1955年、福岡県生まれ。1990年、『血の日本史』でデビュー。2005年、『天馬、翔ける』で中山義秀文学賞を、2013年、『等伯』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナイスネイチャ

152
図書館本。九戸政実の乱と初めて聞く東北最北端の話。いやぁ登場人物が知らない武将ばかりなのでなかなか頭に入ってこなかったので、読み終わるのに時間がかかりました。ただ北国極寒の地の利を生かした策略など勉強になりました。敵方の蒲生氏郷も格好良かったです。2014/12/20

それいゆ

76
皆さんの評価が低いので読むのを躊躇したのですが、三千の兵で秀吉の十五万の軍勢にどう挑むのか?興味をそそられました。読んだ結果は私の惨敗でした。ページをめくる手が進まず、うとうとすることの連続で、無駄な時間を過ごした後悔でいっぱいです。「人がり」や「山の王国」というのに違和感があり、九戸政実の乱を描いた格調高い歴史物語をつまらなくしています。「等伯」のような読後の感動を期待した私が間違っていたのでしょうか?2014/12/09

としえ

32
豊臣政権による奥州仕置に反発した、九戸政実の乱を描いた話。東北は行ったことがないし、この地方の本も読んだことがなかったので、地名や人名に馴染みがなく、読了に時間がかかってしまった。九戸城周辺だけでなく、奥州全域の地図があればよかったのに。政実側(主に四男の政則目線)から描かれた話に、時折敵方にあてられた密書が混ざり、謎解き要素もある。己の命を捨てても守りたいものがある、という政実の揺るぎない生き様はかっこいいと思う。史実とは違う結末のようだが、それを知らずに読んだので、これはこれで楽しめた。2017/02/10

ren5000

30
九戸政実の乱のことはあまり知らないのが良かったのか結末を知らないドラマを見てるようにハラハラドキドキして久々に骨太の歴史小説を読ませていただきました。読後に史実を調べると九戸一族は悲惨なことになっているのですが、この小説に書いてあることが事実と思いたいなぁ。2015/08/15

kawa

29
(再々読)戦国末期、東北における九戸城籠城戦を描く。高橋克彦著「天を衝く③」がこの戦を描いていて、同書読了直後にこちらを再々読。やあ、これほどまでに戦いの動機や人物造形の異なることに驚き。というか、小説家各々のイマジネーションの独自性に脱帽。どちらも面白く優劣をつけることは野暮なのだが、3巻に渡って前史を詳細に描く高橋作を読む余裕があれば、こちらを読んで本作にチャレンジするのがベター。しかし本作だけでも十分面白い。2020/08/11

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