凶悪―ある死刑囚の告発

凶悪―ある死刑囚の告発

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103540212
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0095

内容説明

「他にも人を殺しています。警察は把握していません」。死刑判決を受けた男が、獄中で衝撃の自白を始めた。被害者は複数人、首謀者はまだ娑婆にいる―はたして、奴の話は本当なのか!?闇に葬られた殺人をよみがえらせ、警察も動かした衝撃の取材記。

目次

第1章 独房からの手紙
第2章 サイは投げられた
第3章 “先生”VS殺人犯
第4章 驚愕の証言
第5章 “じいさん”の素性
第6章 “カーテン屋”を知る女
第7章 そして、矢は放たれた
第8章 スポットライトを浴びた死刑囚
第9章 第四の殺害計画
第10章 消せない死臭
第11章 闇に射しこむ光

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

291
人を死に至らしめる。理由の有無はさておき、そこには少なからず罪悪感や恐怖が付きまとうはず。そうでなければ躊躇や歯止めが利かないし、後悔がなければ恐ろしい世になる。この本で描かれているのはサイコパスを凌駕する「殺人」の話だ。人の命が金づるにしか見えない輩。人を殺して如何に大金をせしめるか、ターゲットになりそうな人間はどこにいるか、殺人錬金術をビジネスとし、捕まることなくのうのうと私たちの近くで生きている凶悪人。死刑宣告者の獄中からの告白を受け、一人の記者が真相を追いかけ辿り着くまでのノンフィクション‼️🙇2020/12/01

そうたそ

56
★★★☆☆ 拘置所に収監中の死刑囚である元ヤクザによって衝撃の告発がなされた。「人を殺し、その死を巧みに金に換える"先生"と呼ばれる男がいる」。告発を聞いた記者は取材を始め、やがて警察をも動かし真相を突き止めていくこととなる――。作中で"先生"と呼ばれている人物の写真を見ると、至って普通のおじさん然とした人物だった(文庫版では写真が収録されている模様)。だがそんな人物が凶悪という他ない犯罪者というのもまた事実。これが実話だということを信じたくないくらいに悍ましい。映画の方も気になるなあ。2016/11/13

ゆみねこ

56
世の中には実に巧妙に人の生命や財産を奪い、のうのうと暮らしている人物がいるものです…。死刑判決を受け小菅の東京拘置所にいる後藤良次死刑囚の訴えで、先生と呼ばれた不動産ブローカーを追う、新潮45の記者の実録本。その後茨城県警に上申書を提出し、事件が明らかにされる。こういうハイエナのような輩に食いものにされないように、しっかりと生きなくてはねぇ。2014/09/13

ユザキ部長

46
対処さえ誤らなければ、殺人しても大丈夫だと、自信を深める。ヴァーチャルな世界で殺人ゲームをおこす様に。との事。メチャメチャな印象で終始終わりました。ひとつ気になったのがシャブが抜けた後藤証言の信憑性が疑問。2014/04/02

琉詩亜

25
実話だと思うと本当に恐ろしいです。映画も気になります。2014/06/25

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